タイ中央銀行、最近のバーツ高を警戒し、変動抑制に対し準備済みとコメント。

9月25日、タイ中央銀行(BOT)は、最近のバーツ高を注視し、通貨の変動を防ぐための監視を強化しているとコメントを発しました。

これは最近になり、本年初頭からバーツが米ドルに対して3.8%上昇したことを受けての発言でした。
米連邦準備制度理事会(FRB)が市場の予想を超えて政策金利を引き下げたことにより、米ドルが弱体化したことが背景にあります。

タイ中央銀行の金融市場運営グループの副総裁は、中国の経済刺激策の発表が地域通貨に対して好感を与えたと述べています。

また、8月以降タイの資本市場への海外投資資金の流入や、金価格の上昇(1オンスあたり2,670米ドル、約87,209バーツ)もバーツの強化に寄与していると説明しています。

「タイ中央銀行はバーツの強化を注意深く監視しており、経済セクターへの影響を軽減するために、通貨の変動に対処する準備ができています」と述べています。

確かに、タイ貢献党のセター政権が誕生した2023年8月末ごろから、タイの株式市況は右肩下がりで回復の予兆すら感じさせませんでしたが、8月上旬にセター元首相が倫理違反で首相を解任されて以降、急激に株価が上がり出しています。
これだけ株式市況から嫌われたタイの首相もなかなかいないと思いますが、あまりにも顕著でした。

その反動が、最近のタイバーツ高にも影響しているようです。

またまた対タイバーツにおいて円が暴落?! ドル円相場は安定しているのになぜ?

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