【閲覧注意】飼い主死亡で30頭以上もの飼い犬が栄養失調状態に。犬たちは空腹を満たすため飼い主を…。

7月27日、バンコクのクロンサムワー地区にある2階建て住宅で遺体が発見されたと警察は通報を受けました。
現場に到着すると、家の中はゴミが散乱し、30匹以上の犬が非常に不衛生な状態で、遺体と一緒に閉じ込められていました。

遺体となって発見されたのはアタポンさん(62歳)であると特定します。
2階のベッドの横で死亡しているのが発見され、暴行などの痕跡はありませんでした。

彼の左足は、空腹に耐えかねた犬たちが骨までかじられた状態でした。
遺体は、死後1週間経過したものだと推定されています。

犬たちは、2024年7月27日に当局が発見するまで、何週間もベッドの横に息絶えて横たわっていた飼い主の遺体を守っていた。
この事件を通報した近所のソンポンさん(53)は、アタポンさんの車が何週間も家の前に駐車されたままだったので不審に思い、部屋を訪ねました。
しかし、家の電気がついているのに、応答がなかったため警察に連絡したとのことです。

さらに犬たちは、すべて栄養失調状態であることが判明しています。
犬の糞が大量に溜まった不衛生な環境におかれていたため、栄養失調以外に合併症がないか確認する必要があると獣医師は話しています。

このアタポンさんの家では、以前より多頭飼いのため犬が毎週死んでいるとして獣医師が財団に家を検査するよう依頼していみました。
チームは警察と当局職員とともに検査すると、家の中には44~46頭の犬を発見しています。
これは2021年のことでした。

それに対し、アタポンさんは不法侵入の告訴を提出しています。
しかしその後、財団はアタポンさんと話し合い、もし自分が死んだら犬たちの世話を財団に委ねることに同意するに至っています。

本誌では多頭飼いの危険性について、何度も警告を発しています。
多頭飼いをする飼い主は、程度の差こそあれ、何らかの精神疾患を抱えている可能性があります。
飼い主が死亡した場合、確実に今回のケースのようになりますし、生きている時から劣悪な環境で飼育されているケースも多いので、行政による強制執行ができるようなルール作りが必要です。
このような悲劇が繰り返されないように。

関連記事

最新記事

月間人気記事TOP10

ページ上部へ戻る