【タイ】アダルト映像や大人のおもちゃ禁止に対する法改正へ動き。

タイ前進党の国会議員は、成人向け映画や大人のおもちゃを解禁する法改正を提案しています。

同党のタオピホップ氏は7月22日、自身フェイスブックへの投稿で、修正法案を起草しており、2週間以内に下院に提出すると述べています。

同氏は、このような案は反対意見も根強いことは承知しているが、この問題が透明性を持ち、タイ社会で議論の対象となることを望んでいると語っています。

ストレートに言えば、タオピホップ氏は、アダルトビデオや大人のおもちゃを解禁をするために、刑法第287条を改正する法案を提案すると主張しているのです。

ただし同氏は、今回の案は無条件での禁止解除を目指すものではないことを注意しています。
具体的には、現在第287条でアダルト映画と大人のおもちゃを完全に禁止していますが、今回の法案で次のように修正すると説明しています。

◆さまざまなメディアによるアダルト映像は、20 歳未満の視聴に制限され、強姦などの暴力的な内容が含まれていないことを条件に許可。

◆大人のおもちゃ販売は、業界基準に従って許可します。
食品医薬品局が、安全な使用のための基準を管理し、基準以下の品目の密輸を防止するための規制を設けます。

タイではセックス関連のテーマは依然としてタブーとなっており、性関連産業やセックスワーカーは政治家からの支持を獲得できていない。
反対派は常々、タイのような仏教国ではセックスワーカーへの支援はできないと主張してきました。

一方で、タイでは性産業が盛んであることは周知の事実で、性産業による経済効果は国のGDPの10%以上を占めるというデータもあります。

幼児へのレイプが頻繁に報告されるこの国で、いつまで建前を通そうとするのでしょう。
アダルト映像など、インターネット上でいくらでも氾濫していますし、売春や大麻を認めるよりもよっぽど無害だとは思いますが、いかがでしょうか。
もちろん、これらを認めることでの弊害も出てくるかもしれませんが、この程度は先進国でも認められていることですし、犯罪抑止効果もあるといった声もあります。
この国は、法律と現実との乖離が激しいと言わざるを得ません。

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