不良債権を抱える銀行の貸し渋りとEV車台頭で、タイの中古車市場、風雲急なり。政策ミス?

タイはまだまだ車社会、どこへ行くにも車かバイクがないと不便です。
そういった理由から、タイは新車に限らず、中古車の販売も盛んでした…。

タイメディアは、タイの中古車販売おける厳しい現実を伝えています。

ズン(Zunn)・オート・センター・パタヤは、金融機関が課した厳格な融資措置により、中古車販売店が直面している厳しい課題について語っています。

多額の不良債権を抱えた銀行は、より厳格な融資規則の導入を余儀なくされており、中古車の販売が大幅に減少していると同社は説明します。

新型コロナウイルス過以前、同社は3つの支店で月に50~60台の車を販売していたが、現在、販売数は20台以下だと話します。

これらの課題に対応するため、同社は3つあった支店を1支店にまで規模を縮小することを余儀なくされ、月々の経費を 20万 ~ 30万 バーツ削減し現況を乗り切っています。

さらに、同社が抱える自動車在庫を150~200台からわずか70~80台に減らし、事業を維持するために赤字で販売することすらある、と説明しています。

融資基準の厳格化により、現在は完璧な信用履歴と安定した収入が求められており、多くの顧客、特に現金で給料をもらっている労働者にとって融資の認可が非常に困難になっています。

これは同社の売上に大きな影響を与えていると主張しています。

さらに、2023年から2024年にかけて電気自動車が輸入されることで中古車市場が混乱し、再販価格が急落したとも語ります。
一部のディーラーは、損失を防ぐために特定のブランドを避け始めています。

厳格な融資措置と電気自動車の台頭が組み合わさって、中古車市場に大きな嵐を引き起こしたと同社は語っています。

写真はイメージです

 

現在のタイ貢献党政権は、やたらと観光業やソフトパワーばかり吹聴していますが、完全にハード面がガタガタです。
他力本願のあぶく銭を期待するばかりの政策では、国の根幹を揺るがしかねない状況にすら陥る可能性があります。
その結果は、タイの株価や政府並びに首相への世論調査によって、すでに明らかとなっています。

セター首相への不信感は株価にも。タイ証券取引所株価指数4年ぶりの安値。政権発足以来、右肩下がり。

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