タクシン、不敬罪の件は「森の人」が画策とある人物を示唆。自身は裁判前に検察官と面会。

汚職の罪で前科一犯のタクシン・チナワットは6月8日、自身に対する不敬罪事件の罪状認否のため検察官と面会すると発言しました。

この事件は2014年のクーデター実行犯による彼に対する政治的迫害の一つであると主張しており、裁判によって保釈されることに自信を示しています。

5月29日に行われる予定だった訴訟における公聴会は、直前に新型コロナウイルス感染症(ただの風邪に分類)に感染したと主張し、司法長官事務所での約束を突如欠席していました。
その後、司法長官は罪状認否を6月18日に延期することに同意しています。

この事件は、2015年タクシンが韓国メディアのインタビューに応じ、「枢密顧問」らが妹のインラック・チナワット政権を打倒するため当時のプラユット陸軍司令官による2014年のクーデターを支援したと主張したことに端を発しています。

「私は弁護士に、ウイルスを広める恐れがあったため、その日は出席できないと伝えてもらいました。
(再度の延期を求める)理由はないので、6月18日の起訴命令を聞きに必ず行きます。」と同氏は答えています。

保釈されない可能性があるので欠席したのではないかとの質問に対し、タクシンは「それにはほとんど根拠がありません」と回答しています。

タクシン氏は、自身に対する訴訟に関して誰かと何らかの密約があったのではないかとの質問に対し、「何もありません。しかし、それに干渉する人がいるとしたら、それは森にいる人に違いありません。」と答えたと地元メディアは伝えます。

このコメントは、タクシン氏は2014年のクーデターの中心人物プラウィット将軍に言及したものだと伝えられています。
パラン・プラチャラート党党首であるプラウィット氏は、5つの県にまたがる森林保護財団の理事長を務めています。

タクシンはまた、一部の批判者が主張するように、この件で再度、国外逃亡を試みようとしたことも否定しています。

本人に不利な質問をして、「はい、そうです」と答える人は先ずいないでしょう。

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