ホテルなどのブッフェ。残った食事がどうなっているかご存じですか? タイのフードロス400万トン。

タイは食料自給率の高さからか、フードロスについての意識は相当低いと言わざるを得ません。
そのような中、ある取り組みが始まりました。

タイのフードバンクプロジェクトはNGOと連携し、飢えた人々に食料が確実に届けられるようにします。
食料が安全に摂取できるにもかかわらず、見た目が美しくない、または期限が近いという理由で廃棄される過剰な食品が、毎日大量に捨てられています。
それは、土壌汚染にも大きく影響しています。

タイでは年間約 400 万トンの余剰食料が産出されています。

そこでこの問題に取り組むために、国立科学技術開発庁 (NSTDA) は、「Scholars of Sustenance」 (SOS) および他のいくつかのパートナー組織と協力して、「タイ・フードバンク・プロジェクト:食料安全保障と環境持続可能性のための余剰食料の管理」を立ち上げました。

国立科学技術開発庁は、同庁が開発した自動マッチングプラットフォームが、クラウド・フードバンク・プラットフォームと併用し、寄付者と困っている人を結びつけていくと説明します。

「Scholars of Sustenance」(タイランド)は仲介者として機能し、食料の割り当てと流通を保証します。
「Scholars of Sustenance」は 2016 年の設立以来、バンコク、チェンマイ、フアヒン、プーケットで余剰食料を収集し、弱い立場にある人々のために地域へ食料を供給してきました。

「Scholars of Sustenance」は、同NGOが8,000トン以上の余剰食料(約3,500万食分)を3,600以上のコミュニティに再分配し、二酸化炭素排出量を21,166トン削減したと述べています。

食品の寄付者には、製造業者、レストラン、ホテル、食品販売や原材料に関連する企業のほか、賞味期限切れで不要な食品をお持ちの個人も含まれています。
対象となるのは通常、恵まれないコミュニティ、市民社会組織、ボランティアグループ、慈善団体、学校、県のケアセンターなどです。

これとは別に、バンコク都庁の BKK フードバンク プロジェクトでは、寄付者に余剰食料を弱い立場にある人々に配布するルートも提供しています。
フードバンクを設立する計画は、はるかに大規模な余剰食料流通の中心拠点となり得ると話します。

「バンコク・マリオットホテル・ザ・スリウォン」のシェフ、アタポン氏は、通常、食品の60%が余剰分となっていたと語ります。
「しかし、プロジェクトに参加してからは、廃棄物を 40% まで削減できました」と語っています。

ホテルなどで用意されている豪華なブッフェ。
あの大量に残った食料がどうなっているかを、ご存じの方いらっしゃいますか?
あれは基本的に廃棄、ようするに捨てられているのです。
毎日、毎日です。

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