バーレーンに出稼ぎに行ったタイ人女性の不審死。大使館からの通知は死亡した1年後。体にはあざ。

バーレーンで不審死を遂げた31歳の女性Bさんの母親は、5月16日スワンナプーム空港で、遺体となった娘と再会しました。

この遺体の移送には多額の費用が必要となっており、タイの有名な人権団体パウィーナ子供と女性財団と現地タイ人の寄付によって賄われています。

「娘の遺体のタイへの返還の調整を手伝ってくれたパウィーナ夫人と、寄付してくれたタイの人々の寛大さに感謝します。 バーレーンのタイ大使館に本国送還の費用として8万バーツを支払いました。残りは葬儀に使わせていただきます」
と母親は涙ながらに語ります。

彼女の家は貧しく、B さんがシングルマザーとして家族を養っていました。
Bさんは2021年にバーレーンで働くことを決め、3人の幼い子供を育てるために送金していました。
しかし2023年4月15日から娘と連絡が取れなくなり、その後の2024年4月18日にタイ大使館からきた連絡で、バーレーンのサルマニヤ病院で娘の遺体が発見されたことが伝えられました。
彼女は、2023年4月18日にすでに死亡していました。

バーレーンの医師らは死因を、アルコール中毒による急性肺不全と急性心不全と診断していましたが、母親は信じていませんでした。
母親は、おそらく家庭内暴力によるものだろうと語ります。
Bさんの写真には、暴力でうけたとされるあざがありました。

娘が生きていた頃、定期的にビデオ電話をかけており、その時にあざを見せたり、2023年初頭から同居していたバーレーン人の夫から虐待を受けていると悩みを打ち明けていたとされています。

パウィーナ夫人は、バーレーンで不審死したBさんの母親と妹とともに記者会見を行いました。
そしてBさんの死亡前に、体にあざがあったことを示す画像が紹介されました。

空港で遺体を受け取ったパウィーナ夫人は、母親と親族の希望に応じて、死因を特定するための解剖のために警察総合病院の法医学研究所に遺体を送る手配をしています。

今回のBさんの遺体をタイに送り返す費用として、パウィーナ財団の協力の下、様々な寄付によって92,087.56バーツが集められています。

パヴィーナ夫人は、海外で働くことを考えているタイ人女性に対し、騙されて売春、人身売買、麻薬の強制使用、さらにはDV暴力などの危険の可能性が高いため、詳細を確認するよう警告しています。

パヴィーナ財団の2004年から2022年の統計によりますと、バーレーンは海外におけるタイ人売春女性数で第1位となっています。
さらに2023年には、219人のタイ人女性が詐欺にあい売春を強要させられています。
その内訳は、ドバイ56人(1位)、ミャンマー54人(2位)、バーレーン25人(3位)でした。
タイ当局は、こういった場合、先ず助けになりません。

2024年は1月から4月にかけ、マレーシアでタイ人女性3人、バーレーンで2人が死亡しており、海外でのケースのため詳細な調査が困難となっています。

もうシンプルに言いましょう。
海外で仕事に誘われても行かない!
海外の仕事は、政府間協議を行った内容のしっかりしたもののみに限定するべきです。
貴重な労働力の流出なのですから、何かあった場合は政府が責任をとれるような形にするべきです。

関連記事

最新記事

月間人気記事TOP10

ページ上部へ戻る