セター首相99%の貧困層との所得格差の解消が大切と主張。言うことは間違っていないのですが…。

最近、タイの人々が最近世界クラスの外国人アーティストによるコンサートチケット購入に、1万バーツ以上払うことができているため、タイ経済は良好であると主張するコラムニストがいました。

しかしセター首相は2月12日、この意見に反論します。
余裕のある人は上位1%であり、99%は10年にわたる経済停滞、高額な家計債務、非公式債務のせいでうまくいっていないと主張しています。

首相は、所得格差の解消と経済規模の拡大が不可欠だと強調しています。

言っていることは正しいのですが、やっていることがあまりにも的を得ていないのが残念なところ。
なぜなら、このセター首相こそが上位1%の中でも最上位のカテゴリーに身を置いており、99%の人たちの生活ぶりや考え方が全く理解できていないからなんですね。
先日も、「ナムトム」(น้ำท่อม)呼ばれる麻薬ジュースが、道端で普通に売られていることを初めて知ったセター首相は驚き、取り締まり強化を指示したと言われていますが、彼のタイ知識のレベルを物語るには十分な材料です。

昔、マリー・アントワネットが、「パンをくれ」という民衆に、「パンがなければお菓子を食べればよいではないか」と言ったとか言わなかったとか。
時代こそ違えど、この辺りに方法論のはき違えのヒントが隠されている(あからさまですが)ものと思われます。

あとタイ経済が行き詰っているのは、10年レベルではなくもっと以前です。
そう、タイ貢献党の親玉タクシン受刑者や、現在も逃亡中のインラック氏の時代も当然含まれています。

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