「象パンツ」のニュースが止まらない。そもそも起源はどこ? タイのブランドじゃなかった? 中国製は1枚30バーツ!

外国人に大人気の「象パンツ」のニュースが止まりません。
タイが所有する数少ない「金のなる木」に政府もすがる思いなのでしょうが、その起源は一体どのようなものだったのでしょうか。

そもそも「The Elephant Pants」というブランドは中国人が所有しており、10年以上生産されているのをご存知でしょうか?
今は、中国のサイトで1枚30バーツで、飛ぶように売れています。

エレファントパンツは、ゆったりとした長めのボトムパンツです。
動物の象徴であるゾウ柄やタイ独特の模様を様々な色で生地にプリントしたもので、コットンを使用し、柔らかく、速乾性、通気性に優れた生地が特徴です。
タイの高温多湿な気候でも快適に着用できます。

なぜ「象パンツ」が人気なのでしょうか?
これは、外国人人気の観光地ワットプラケーオや王宮を訪れたい方などが、入館時に厳格な服装チェックがはいるため、象のパンツを購入する必要に迫られることにも起因しています。
ゆったりとした象パンツは、すでに着用している衣服の上から着ることができます。

象パンツは、10年以上前からブームになっています。
地元メディアがつたえるところによりますと、2013年にアメリカ人のネイサン・コールマンとジェームス・ブルックスの2人がタイに旅行した際、友人にプレゼントするため象パンツを購入しました。
受け取った人は、とても喜んだと言います。

それから二人は約28万バーツの資金を集め、「The Elephant Pants」というブランドを作成するというアイデアを思いつきました。
その後、チェンマイ県の工場に依頼し、象パンツを生産したと伝えられています。

当時、売上の10パーセントは、野生動物の世話と保護を行う団体に寄付されていました。
わずか2年で、両社とも700万米ドル、つまり約2億3000万バーツの利益を上げましたが、その後、このブランドは中国人実業家に売却されています。

現在、中国製の象パンツは、ウェブサイトで1枚30バーツから販売されています。
これは中国の卸売サイト 1688 では、1枚 6 元 (30 バーツ) で卸売りされており、飛ぶように売れています。

タイの業者の場合、さらに高値で販売しており、ショートレッグ65バーツ、ロングレッグ75バーツからで、2本セットや3本セットで150バーツ、199バーツで販売しているところもあります。

中国であんなに安い値段で生産できるのに、タイ製品は何をウリに彼らと戦うのでしょうか?

タイ政府は、著作権を理由に中国からの流入を阻止しようとしていますが、そのようなことがこの国で本当にできるのでしょうか。
そして、そもそもタイの物でもなかったという話しもでてきています。
そんなこと言ったら、日本の車産業だってとか、もうしょうもない議論に発展しそうですが、そもそもそこまで単価のいいものでもないですし、結局は販売戦略でどこが優秀だったかというなのではないでしょうか。

関連記事

最新記事

月間人気記事TOP10

ページ上部へ戻る