製麺機導入で作る自家製麺が他とは違う! 横浜家系ラーメン『壱角家』タイ1号店。タイで行くべきラーメン屋がここにはある!

タイ・バンコクの良くわからない場所に、日本の横浜家系ラーメンの『壱角家』がある!
そんな情報を聞きつけ、ドンムアン空港のさらに向こう、ランシット方面に車を走らせました。

タイ・ラーメン大戦争勃発中!

タイは現在、ラーメン大戦争が勃発していると言っても過言ではない。
もちろんかなり以前から、日本スタイルのラーメン店はいくつもありました。
しかし種類や店舗数も限られており、思いつくようなラーメン店はいくつかに絞られていました。

ただここ最近は、日本からの有名ラーメン店進出はもちろんのこと、タイ人が自身で勉強して立ち上げた日本スタイルのラーメンが乱立するほど、タイの一般の人々に「日本のラーメン」という食文化がいちジャンルとして受け入れられてきています。

これは以前は見られない傾向でした。
以前なら、明らかにタイ人向けに価格を落として、内容のレベルも落としたラーメンが、タイのマーケットなどに散見することはありましたが、結局「安かろう、悪かろう」で、経営を支えるほどのお客さんは集まらず、できては消え出来ては消えと言った感じでした。

しかしタイからの日本への旅行者が増え、本当の日本のラーメンの味を知ったタイ人客が「タイでも日本クォリティのラーメンが食べたい!」という熱を帯び、本物のラーメンにお金を使うようになってきました。
今では、1杯400バーツ(約1600円)といったラーメン店に行列が並ぶ日も少なくありません。

タイ人の舌は本当に旨いものを見分ける力があります。
そして、何よりも食に対して貪欲さを見せてきます。
「食」というのは、この国の人によって非常に大切なものなのです。

ニセモノでは誤魔化せません。
本物を求める声が、現在の「タイ・ラーメン大戦争」を呼び込んだ原動力なのだと感じています。

バンコク郊外の住宅街に突如出現した『壱角家』

そのようなご時世に、新星のごとく現れたのが横浜家系ラーメン『壱角家』(ICHIKAKUYA RAMEN)タイ1号店
場所は、パトゥムタニー県で正確に言うとバンコクでもない。
ドンムアン空港の先、ランシットの近くと言えば、少しはお分かりになっていただけれる方もいるかもしれない。

ただ、フュ―チャーパークとは反対側のかなりローカルな住宅街の一画に、2022年5月にオープンしました。

 

今回もっとも疑問に感じていた「謎」とも言えるその出店理由を、タイ人オーナーに伺ってみました。
「私がもともと日本のラーメンが好きで、私の地元で日本のラーメン店をオープンさせたいという思いがありました。
そこで声をかけさせて頂いたのが『壱角家』さんです。
この辺りはバンコクの中心地からは離れていますが、付近にはゴルフ場もあり、高級住宅街の一画なので富裕層が結構いるんです。
また学生も多い地域なんです」

なるほど、我々日本人が馴染みのないエリアなだけで、オーナーには勝算あってのこの場所への出店だったのですね。
その証拠に、この『壱角家』タイ1号店は、どこかの貸店舗を改装したりしたのではなく、完全に一からこの場所に『壱角家』をオープンするために一からデザインし、店舗を構えています。

店舗のみならず、木々やジャリに至るまで、整然とした店構えとなっています。

 

場所

店舗の場所を改めてご説明すると、バンコク中心地から車で一時間程度の場所にあります。(地図は最下段に)
かろうじてSRTレッドラインのLak Hok駅が最寄りで、徒歩15分くらい(地図上)の場所にあります。
ただ歩くのは結構しんどいと思います。

タイでは非常に珍しい、キレイな砂利が敷き詰められた駐車場がふんだんにありますので、お車でどうぞ。

店内とメニュー

それでは実際の店舗にお邪魔してみましょう!

ビビットな朱色を基調とした店舗です。

メガネのかわいい店員さんが、お出迎えしてくれます。

店内どころか建屋そのものも、日本からデザイン設計したものを一から建てたので、どこをとっても本当に清潔でキレイでした。

タウンハウスを改装したような店舗では真似できない吹き抜けが、解放感を演出してくれます。

『壱角家』の公式ホームページにもある標語が、主張しています。

「一期一麺」が、『壱角家』のモットーです。

2階席からみたところ。

 

主力商品は、家系ラーメン(醤油、塩)、赤家系ラーメン、油そば、つけ麺になります。

他にトッピングやサイドメニューなども豊富ですので、ご家族で来ても、お子さんから大人まで楽しめるメニュー構成となっています。

 

製麺機もある! すべてを店舗で作るスタイル

タイにも日系の製麺屋があるので、多くのラーメン店は製麺工場で麺を発注しています。
ただそういった場合、どうしても消費期限の問題から、多い少ないに関わらず保存料が使われているのです。

しかし『壱角家』タイ支店では、店内に製麺機を導入し、麺はもちろんのこと、スープからチャーシューに至るまで、日本本店からの指導の下、その全てをこの店舗内で作成しています。
従って『壱角家』タイ支店の麺は日持ちはしないのですが、保存料を使わない新鮮な、本当の意味での生麺を使用し、極上の一杯をお届けできるのです。

たくさん作り置きできないので、お客様の入り状況をみながら、都度都度、麺を追加していきます。

チャーシューも外部発注ではなく、日本からの指導の下、自家製で作っています。

麺ゆでは、全てオートメーションで行っていますので、ムラなく仕上げることができます。

茹で上がり時間になると、自動的に「湯切りてぼ」が上がってきます。

ラーメン実食編

それでは実際にラーメンを頂いてまいりましょう。

『壱角家』タイ1号店では、日本の本店から日本人監修スタッフが定期的に味などを確認しに来ています。(この日もそうでした)
ただ実際には、オーナーが様々なタイ人客から伺ったアンケートを分析し、日本の味よりも少し薄口(塩)に仕上げているとのことでした。

タイ人には、我々日本人がちょうどよいと感じる塩加減だと、「塩辛すぎる」という感想を持つ方が多かったそうなのです。
確かに私のタイ人妻も、他のラーメンに入った際、いつも「塩辛い」と言っていますが、やはりそういった味覚の違いがあるようですね。

そのため、もし日本人のお客様がいらっしゃるときは、味濃いめにアレンジ可能とのことですので、濃いめでご注文なさっても良いかもしれません。

味以外にも麺の固さも選べます

 

◆家系ラーメン(醤油)

やはり、先ずはこちらから食べて欲しい、それが看板メニューである家系ラーメン(醤油)です。
白濁の乳化系クリーミーなとんこつスープが特徴です。
濃厚でありながら後味スッキリのスープは、チキンオイルの風味がアクセントになっています。
大切りの海苔にほうれん草がトッピングされているのが、家系ラーメンの象徴的な姿ですね。

麺もお店で自家製ということもあって、麺そのものの味がとってもしっかりしていました。
極端な話、麺だけでも食べられるクォリティです。
(その実、うちの娘は、スープに付けずに普通に麺だけをたべていました。)

私は、日本の『壱角家』のラーメンを食べたことがないので味比べはできませんが、日本人の私が食べても(ラーメン好き)全くそん色ない、いやむしろリピートし続けたい大好きな一杯でした。

 

◆赤家系ラーメン

タイ料理同様、タイ人にとって辛味は、重要な旨みの一つです。
そんな辛党の方には、赤家系ラーメンがお薦めです。

旨みがさらに顕著に引きだされ、そこに特製ピリ辛チリペーストを使用した一品になっています。

正直これは、結構辛かったです。
辛党の方ならよいですが、辛いのが苦手な方にはちょっと…、かもしれません。
食べた後、身体の中からぽっかぽっかしてきます。

 

◆つけ麺

これが今回一番気に入りました!
超お薦めの一品が「つけ麺」です。

スープは、家系ラーメンのベースを使用しながらも、どろどろこってりスープに仕上げており、自家製ラーメンとの絡み方がハンパないです。
もうつけ麺スープというより、ソースでした。
パスタソースのような…。

せっかく『壱角家』タイ1号店まで足を運んでくださったのでしたら、是非つけ麺も食べて行って欲しいです。
今、この記事を書いている最中も、生唾ごっくん状態になってきました。

 

◆油カニセット

こちらからは、タイ支店オリジナルメニューです。
タイ人みんな大好きの、大きなカニの甲羅に蟹みそをたっぷり乗せたメニューです。
土日だけ、一日10食のみの限定メニューになっています。

う~ん、蟹みそが濃厚だったあ。
きっとみんなが、幸せになれる味です。

 

◆餃子

ラーメンのお供に餃子はいかが?
タイは揚げ餃子が中心ですが、『壱角家』の餃子は、野菜たっぷりのジューシーな焼き餃子です。
餃子とご飯でも、もちろんイケます。

 

◆お好み焼き

タイの『壱角家』は、お好み焼きも美味しんですよ。
かつお節たっぷりのお好み焼きは、中にイカが入っていました。

お子さまメニューとしてもよいかもしれませんね。

 

◆チーズ入りだし巻き玉子(Japanese Egg Roll with Cheese)

こちらは卵3個を使って、中にとろ~りとろけるチーズが入った、お子様から大人までどなたのお口をも唸らせること間違いなしの一品です。
定番だけど、きっと食べないと後悔しますよ。

デザート・飲み物

『壱角家』タイ支店では、お水は無料でご提供しています。
その他、お飲み物にはソフトドリンク、ビールやお酒もご用意されていますので、お好みによってご注文下さい。

また、オーナー様からのおすすめメニューがこちらの「ジェリードリンク」。
グラスの下に桜ジェリーが入っていて、上は炭酸水仕様です。

赤家系ラーメンを食べた後に、よく合うかと思います。

お口直しに、豆乳プリンやパンナコッタも、ヒヤッとして美味しいですよ。

 

さあ、いかがでしたでしょうか。
タイの本格家系ラーメン『壱角家』レビュー。

バンコク中心地から多少距離はあるとは言え、タイで本格家系ラーメンの「壱角家」が食べれるのですから、日本に帰って食べるよりは全然近いですよね!
ラーメン好きなら、この程度の距離は全く障害のうちに入りませんしね!

とっても気さくなオーナーさん夫婦が、みなさんのお越しをお待ちしていますよ。

それでは。

Ichikakuya ramen Thailand(壱角家)
住所:51 22 Lak Hok, เมือง Pathum Thani 12000
営業時間:11時~21時30分
電話:098-274-7941
Facebook:https://www.facebook.com/IchikakuyaRamenThailand

 

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