ピパット大臣「11月までに最低賃金を必ず引き上げる」。日系企業の人事ご担当者様、お覚悟を。

ピパット労働大臣は9月15日、タイの労働者への「お年玉」として最低賃金(日給)を、11月までに引き上げると約束しました。
「最低日給は年内に必ず引き上げられるだろう。 この提案は9月25日に内閣に提出され、タイ人へのお年玉となる11月中に新賃金が発表される予定だ」と同氏は話します。

このコメントは、労働大臣はタイ産業連盟(FTI)本社を訪問中の講演の中で吐露されました。

労働大臣は、最低賃金の引き上げ案に関して民間企業に広範な懸念があることを承知しているとも述べています。

しかし、ピパット氏は最低賃金がどの程度引き上げられるかについては言及しませんでした。
これに先立ち、セター首相は、年末までにその額を1日あたり400バーツに引き上げるべきだと述べたと伝えられています。

タイの最低日給は、エリアによって異なりますが、現在 328 バーツから 354 バーツの範囲と決められています。

ピパット氏は何も決まっていない時点から、承認欲求からか、自分の考えをさも決まり事のように話すクセがあるので、本当に言った通りになるのかは注視していく必要があります。
いずれにせよ、何千人も工員を抱えている大工場などでは、この急なコストアップは経営を揺るがしかねない事態となるかもしれません。
とかく政権を裏切りにより奪い取ったため、国民の支持率が大幅に下がったタイ貢献党(タクシン党)が政権維持を図るために、「ばら撒き」政策で国民の目をくらませようと必至なのかもしれません。

「ばら撒き」をしても、結局そのツケを払わされられるのは国民であり、弱者の側であることを忘れてはいけません。
「落とし玉」でもなんでもなく、ただの前借り、借金です。

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