非常口が施錠!違法営業のナイトクラブ「マウンテンB」で起きた大災害から一年。記憶が薄れてきた今こそ、危険!

本誌ご愛読者は、覚えてらっしゃいますでしょうか。

1年前の今日、2022年8月5日午前1時頃、違法営業を続けていたサタヒープのナイトクラブ「マウンテンB」で大規模な災害が発生しました。

炎の猛威は、あっという間に若者を中心とした常連客で満員となっていた会場中に燃え広がり、パニックをひき起こしました。
非常口のドアが施錠されていたことにも起因し、最終的に26名が死亡、50名が負傷する大惨事となりました。

死亡した人々の約半数は現場で、残りの半数は病院での闘病中に無くなりました。
負傷した人の中には、火傷からの回復に数か月を費やす、苦しい闘病生活を強いられた人もいました。

炎から逃げる若者たちの恐ろしい映像は、ソーシャルメディアで広く共有され、タイ国民を恐怖させ、唖然とさせました。

この事件に関連した訴訟は、今も続いていると伝えられています。

あれから一年ということですが、違法営業を続けるパブや非常口のないナイトクラブなどは現在も多く存在するものと思われます。
本誌ではこの事件、2001年に日本で発生した「新宿歌舞伎町風俗ビル火災」を例に報じてきました。
日本はこれを機にかなり消防庁や警察の検査や取り締まりが厳しくなったのですが、タイはどうでしょうか。

そろそろ喉元過ぎればの時期です。
同じような惨劇が繰り返されないことを祈るばかりです。

『マウンテンB』火災。死者は14名に。出入口は一か所のみ。歌舞伎町風俗ビル火災がフラッシュバック。

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