サムイ島の井戸水が汚染状態に。島内にたまる20万トン以上のゴミの山の撤去命令にどう対処するのか?

サムイ島の埋め立て地周辺の住人は、ゴミの埋め立て地による健康被害の脅威に対して、自治体、市長、スラーターニー知事に賠償を求める訴訟を起こす予定です。

7月18日、ナコーンシータマラート行政裁判所は、サムイ市、スラーターニー市長、知事に対し、ゴミの処理とそこから発せられる悪臭の除去、漏れ出た廃水を180日以内に処理するよう命じました。
また、処分作業の進捗状況を30日ごとに裁判所に報告することになっています。

埋め立て地にはすでに約20万トンのゴミの山があり、さらに悪いことに毎日150トンが増え続けているという事実を理由に、裁判所の命令通り180日以内に問題が解決できるかどうか疑問を抱いている。 

ゴミを処理するために約5億バーツをかけて焼却炉が建設されましたが、設備が故障して修理できず、ゴミがさらにたまる一方となっています。

村民の一人サマポーンさんは、村内の10以上の地下水井戸が埋め立て地からの漏水で汚染されていると語り、井戸の水サンプルの検査で高濃度の重金属が検出されたと語ります。

タイは俯瞰してみると、自然豊かで美しい場所が多いのですが、近づいてみるとゴミの山が至る所にあり、目に見えない汚染が確実に広がっているものと思われます。
それに対し、行政はほとんど何も対策をせず、汚水排水も各地で垂れ流し状態です。
自然はこのような行為をいつまで耐え忍んでくれるのでしょうか。

写真はイメージです

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