海外逃亡中のタクシン元首相、タイへの帰還は延期に。政情に問題が生じたか?

海外逃亡中のタクシン・チナワット元首相が、選挙の風向きをみて、再びタイへの帰国を延期した模様です。

タクシン氏は先月、孫の世話をしたいため、17年間の逃亡生活に終止符を打つと述べ、10年の懲役刑をも受け入れる用意があると述べていました。

しかし、彼の末娘であるペトンターン女史は7月12日父親の気が変わったと語っています。

延期の理由は、タクシン氏が自身の復帰を現在の政治情勢と結びつけたくないと考えているためであろうと地元メディアは伝えています。
しかし、多くの人はすでに彼の復帰が政治的に関係していると考えています。

「彼は政治的混乱の時期に戻ってきて、さらなる問題を引き起こすことを望んでいない。 先ほども言ったように、それは7月ではないかもしれません。 彼は首相選挙の結果を見て決めたいと思っている」とペトンターン女史は語ります。

新政権樹立後に父親が戻ってくるかとの質問に対し、政情が落ち着くまで待ちたいと答えます。

タクシン氏は、亡命期間中に19回も帰国すると宣言しています。

以上が、地元メディアの記するところですが、本誌の見方は少し違います。
もともと、タクシン氏は、7月の国王誕生日に合わせ帰国を計画していたとみています。
同氏は、刑期に服すると申してはいますが、高齢だから自宅軟禁にして欲しいなどと、最初から庶民と同じように刑務所に行く気などさらさらありませんでした。
7月に帰国を計画したのは、国王誕生日のよる恩赦を狙っての帰国宣言だと考えています。
しかしここに来て、ピター氏政権樹立に暗雲が立ち込めてきたのと、国王恩赦の見込みが薄く、帰国の際には刑務所に送られそうだと判明したからではないかと考えています。
みなさんは、どう思いますでしょうか。

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