「世界最高のシチュー & カレー」1位に選ばれた「パネーン」とは?『サボイシーフードCO.,』に聞いてみた。

昨日お伝えいたしましたTasteAtlasが選ぶ「世界最高のシチュー & カレー」にタイの「パネーン(พะแนง)」カレーが1位に選ばれました。

私もタイに10年以上住んでおりますが、恥ずかしながらこの「パネーン(พะแนง)」という料理がどのようなものか知りませんでした。
ネットを見ても情報が少なく、諸説あるようで不確かなものもおおそうだったので、タイで50年以上続く老舗タイ料理レストラン『サボイシーフードCO.,』にきいてみたところ、以下のような回答を頂きました。

タイ料理「パネーン(พะแนง)」とは

1890年のソムジーン伯爵夫人によるレシピ集「タムラーガップカオ(ตำรากับเข้า)」にガイパネーンという料理が記されている。
当時は鶏肉にプリックキンというカレーペーストとココナッツミルクを塗ってグリルしたものだった。
その後より親しみやすく鶏肉やダックの切り身をカレーペーストとココナッツミルクで炒め合わせるようになった。

プリックキン(พริกขิง)とレッドカレーペースト=プリックゲーン(พริกแกง)は同じカレーペーストだとされる。名前にキン=生姜とついているために両者は異なるペーストなのでは? 果たしてプリックキンに生姜は入るのか入らないのか?という点は多くの食通タイ人を混乱させる話題のひとつだが、1908年のタンプーインプリアンのレシピ集「メークルアホアパー(แม่ครัวหัวป่า)」などの古い書物の記載からも生姜は入らないという説が有力。
生姜が入るレシピはおそらくイスラムや中華系タイ人の好みに合わせて派生したレシピだろうと推測される。

プリックゲーンとゲーンパネーンの違いについては、プリックゲーンにコリアンダーシードとクミンが加わったものがゲーンパネーンだと言われる。

しかしプリックゲーンのレシピにもコリアンダーシードやクミンが入るものもあり、現在では特に区別されないことが多い。

以上のことから、今ではゲーンペット(レッドカレー)とパネーンは同じカレーペースト「プリックゲーン」を使用するのが一般的。
違いはパネーンの方がスープほど汁気が多くない分、より濃厚な味わいになることが多い。

パネーンの語源としてはマレー語でグリルを意味するPanggangが訛ったものだろうと推測される。先に述べたオリジナルのレシピと整合性が取れるため信憑性は高いとされる。

レッドカレーとパネーンとの違い

レッドカレー(ゲーンペットแกงเผ็ด)とパネーンの違いはについてはスープ部分の濃度のほか、具材の違いです。レッドカレーにはナスやホーラパーが入るのに対して、パネーンは肉のみとなっています。

これもパネーン。お店のレシピによって色合いが大分ちがいますね。

サボイの「パネーン(พะแนง)」

 

ただ、カレーペースト以外の特徴として当店のはココナッツミルクが多くてかなりマイルド系です。
辛さは控えめで日本人の口にも合うように仕上げています。

「世界最高のシチュー & カレー」1位に選ばれたタイ料理「パネーン(พะแนง)」。
まだ食べたことがない方は、是非『サボイシーフードCO.,』で一度お試し下さい。
バンコクで4店舗展開中です。

「サボイシーフードCO.」
住所:120/ 1/4 soi sukhumvit 26 Klongton Klongtoey Bangkok 10110
営業時間:10時~22時
電話:090 912 8569
LINE: @savoeyrestaurant
年中無休

 

日本語アカウント
Twitter: @savoey_JP
Facebook: @savoey.jp
Instagram: @savoey.jp

 

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