タイ工業省、11年前の洪水対策の見直しを指示。アユタヤやサムットプラカーンの工業団地に警告。

タイ工業省は、全国の67の工業団地周辺の洪水対策の即時見直しを命じました。
そのうちのいくつかは、2011年の大規模な洪水があったにもかかわらず、その危険性が深刻なままです。

スリヤ産業大臣は、タイ工業団地公社(IEAT)に対し、洪水の状況とそれが工業団地与える影響を監視するよう命じました。

タイ工業団地公社は、洪水に対処するための対策を講じるよう各地の管理者に指示を出しています。
11年前に工業団地の周りに建設された堤防の調査も含まれています。

11年前、自然災害の後、北部から中央、バンコクの一部が何カ月にもわたり洪水の被害にあいました。
特にアユタヤ周辺の工業団地の被害は甚大で、これを機にタイから撤退を余儀なくされた日系企業すらあります。

タイ工業団地公社は、アユタヤのバンパイン工業団地、ハイテック工業団地、ナコンルアンの周辺、サムットプラカーのバンプー工業団地が特に浸水に気をつけるよう警告しています。

11年前の洪水を経験されている方はご存じでしょうが、本当に洪水が始まった場合、水は外から流れ込んでくると言うより下から湧いて出てきます。
コンクリート隙間から、堤防の完全に内側の区域でチョロチョロと下から水が吹き出ているところを見たことがあります。

また前回は、ダムからの放水量の失敗により起こった人災だと多くの方が述べており、そのような教訓がこの11年間で生かされているのかどうかが注目すべき点かと思います。

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