ヨーロッパ便は回復せず。タイ観光業に影響懸念。ウクライナ戦争の早期解決が鍵では?

ほとんどのヨーロッパのフラッグキャリアが新型コロナ禍以前のレベルまでフライト本数を回復させていないため、航空会社の座席の不足はタイの観光の回復にとって依然として大きな障害となっています。

タイ国政府観光庁(TAT)のユタサック知事は、タイは来たるハイシーズンに新型コロナ禍以前のわずか30.9%しか、座席数を確保できていないことが判明したと語っています。

タイ国政府観光庁は、特にロシアやヨーロッパの他の国からの乗客をタイに連れてくる航空会社をサポートするためのマーケティング計画を作成しましたが、思惑通りとはいかないようです。

ブリティッシュ・エアウェイズの2022年の冬のスケジュールは、ロンドン=バンコク間のルートは復活せず、2023年までこのルートの直接サービスを再開しないと断言しています。

新型コロナ禍以前は、航空会社はロンドンからバンコクへのフライトを毎日提供していました。
現在、東南アジアではロンドン=シンガポール間のみを運航しています。

2019年、タイの座席数は5,620万人でしたが、2020年には1,480万人、2021年には490万人に急落しました。

タイ・エアアジアXの最高経営責任者を務めるタサポン氏は、ほとんどの航空会社が非常に高い運用コストと不十分な人員の問題に悩まされていると述べています。

パイロットはフライトシミュレーターで継続的に訓練する必要があり、6か月ごとに免許を延長しなければならないなど、スタッフを維持には困難を要します。

また航空機も2年以上駐車したままにしていると、空に出る前に大規模なメンテナンス作業を必要とし、その結果、メンテナンス、修理、およびオーバーホールなど多額の費用も発生してしまいます。

それでまた税金を投入すれば企業に甘えが生じ、タイ航空のようになってしまうので、なかなか難しいところですね。
要は利用客が増えれば問題ないのでしょうが、そのためにはウクライナ戦争を早期に解決する他ありません。
しかしながらその点は中立を守るだのと主張し、美味しいどこ取りの何か矛盾を感じずにいられません。

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