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パタヤのロイヤルジョムティエンリゾートの大火災から25年。100名近い死亡者を出す大災害。
- 2022/7/12
- 事故・火災(タイローカル)
25年前、パタヤのロイヤルジョムティエンリゾートで火災が発生し、81名の宿泊客が死亡し、74名が負傷するという大災害が起こりました。
このホテルには当時800人が宿泊し、多くはセミナー参加者でしたが、出口が施錠されていたために亡くなりました。
また、スプリンクラーシステムも機能していませんでした。
さらに消火ホースは10階までしか届かず、17階建ての4つ星ホテルの16階まで火災は襲ってきました。
1997年7月11日当時、1階のキッチンのスタッフが朝食サービスを片付け、すべてが正常に見えました。
しかしガスの元栓がきちんと閉まっておらず、ガス漏れが発生しました。
ガスの臭いに気づいたとき、バルブを閉じるのではなく開けてしまいさらに事態は悪化ました。
出火はガスキッチンからでした。
火災はセミナー室を含む2階と3階に急速に広がりました。
2時間ちかく火災は16階まで達し、炎は荒れ狂っていました。
スプリンクラーを作動させた警報システムとポンプは作動していませんでした。
人々は混乱の最中にありました。
人々は階段の非常口から逃げようとしていましたが、通路が椅子やその残地物でブロックされ逃げることはできませんでした。
ホテルは、物を保管するために階段スペースを使用していました。
他の人たちは、煙が部屋を満たしている間、窓から助けを求めて必死に手を振っているのが見られました。
煙を吸い込み、人々はバタバタと倒れこみました。
消防車は10階までしか、水が届きませんでした。
この火災は報道によっては、91人が死亡、63人が負傷というものもあるようです。
数十人のホテル従業員、会議出席者、観光客を含む6人のハンガリー人、3人の韓国人、1人のベルギー人が亡くなりました。
ウィキペディアによると「タイには、ゲストが請求書を支払わずに出て行かないように非常口のドアをロックする慣行があり、死傷者の数を大幅に増やした」との記載があります。
ホテルの常務取締役兼社長は後に起訴されました。
その後ホテルは、名前を「ジョムティエンパームビーチホテル」に変更しています。
そして2022年5月には、同ホテルでまたまた火災が発生し、火災報知器が鳴らなかったという事件も発生しています。
ウィペディアの記載は本当かどうか疑問ですが、単純に普段使わない非常階段を倉庫代わりに古い家具を置きっぱなしにしている物件は、たまに見ますね。
しかし、映画さながらの恐怖体験だったことかと思います。
亡くなってしまった方のご冥福を心からお祈りするばかりです。