タイ政府、タイのラッパー「ミリ」の人気に早速便乗。以前は政府批判で罰金を科した過去も…。
- 2022/4/19
- 芸能・スポーツ全般
先日、BLACKPINK『リサ』に続け! タイの大人気ラッパー『ミリ』が世界の舞台に。注目は「カオニヤオマムアン」と「政府批判」。というニュースをご紹介しましたが、早速タイ政府がそのお金の匂いに動き始めました。
タイ商務省は、タイの果物や食品の出荷を増やすために、大人気ラッパー「ミリ」の人気を利用する予定です。
同省は、先の「コーチェラバレー音楽芸術祭2022」で、タイの人気ラッパー「ミリ」が、ステージ上でカオニャオマムアン(もち米&マンゴー)を食べたとき、彼女を賞賛しました。
同省は果物と食品の輸出を支援するにあたり、世界にソフトパワーを促進する準備ができており、米、パーム油、ゴム、食品、工業製品などの主要な主力製品に加えて、デジタルコンテンツの輸出の促進にも焦点を合わせていますと述べています。
商務省の統計によると、タイは2021年に31.0億バーツ相当の150,570トンのもち米を輸出し、前年比では25.73%減少しています。
今年の最初の2か月間、タイは29,312トンのもち米を5億9,456万バーツ相当で出荷し、前年比10.98%増加しました。
主要市場には、中国、米国、ラオス、ベトナム、日本が含まれています。
またタイは2021年に44.4億バーツ相当のマンゴーを輸出し、そのうち29.3億バーツはフレッシュマンゴーで、2020年から50.25%増加し、15.0億バーツは缶詰マンゴーであり、前年比21.12%増加しています。
今年の最初の2か月間、マンゴーの輸出総額は4億351万バーツで、そのうち1億7,796万バーツはフレッシュマンゴーで、前年同期から38.13%減少し、2億2,555万バーツは缶詰マンゴーから21.78%増加しました。
タイのフレッシュマンゴーのトップ10市場は、マレーシア、韓国、日本、ミャンマー、ラオス、シンガポール、ロシア、ベトナム、アラブ首長国連邦、中国となっています。
一方、タイ文化振興局は、「ミリ」の世界舞台でのパフォーマンスを受けて、カオニャオマムアン(もち米&マンゴー)を国の無形文化遺産の一部としてそのリストに申請する予定とのことです。
以前、タイ政府はこの「ミリ」に、SNSで政府批判を行ったとし、彼女に罰金を科したことがあります。
その時の想いを本人はどのように感じているのでしょうか。
ちなみに今回コーチェラで歌った曲の中にもバッチり、政府へのディスりが入っています。
ラッパー風に言うのであれば、「ミリー、バッチリー、政府ディスりー」でしょうか。
冗談です。