麻薬業者から押収した製造機で、抗新型コロナ薬を大量生産へ。でもその薬ちょっと待って…。

タイ法務省は、国の抗COVID-19薬不足を補うために、違法薬物製造ネットワークから没収した錠剤プレスを改造して、「ファータラーイジョーン」(グリーンチレッタ)錠剤を製造しました。

同省によると、この製造機で1時間あたり2万x500mgのファータラーイジョーンの錠剤を生産することが可能です。

錠剤には、300mgのファータラーイジョーン粉末、150mgの微結晶性セルロース、47.5mgのタルカム、および2.5mgのステアリン酸マグネシウムが含まれています。

同省は、民間部門が600キログラムのファータラーイジョーンを供給し、最初のバッチで150万錠を生産できるようになると発表しています。

今年の6月、公衆衛生省は、COVID-19感染の軽度の症状の治療に、タイの伝統的な漢方薬であるファータラーイジョーンを使用することを承認しました。
ハーブにはアンドログラフォライドが含まれており、同省はウイルス感染との戦いに役立つと主張しています。

タイの伝統代替医療部門はまた、この薬の臨床試験は、ウイルスに感染した人々に効果的であることを示していると主張しています。

しかし「西洋の訓練を受けた」医師からは、COVID-19に対しファータラーイジョーンの利益の科学的証拠はないと厳しい反発を受けています。

新型コロナにも効く?!万能薬「ファータラーイジョーン」の増産を、全国の刑務所へ指令。

最後にありますように、ファータラーイジョーンは世界基準で認められた薬ではありません。
古くからタイ人には、①風邪になりにくい ②
がんの進行抑制 ③2日酔いになりにくい ④アンチエイジングの効果 ⑤新陳代謝促進 ⑥花粉症、アトピー、アレルギー症状の改善 ⑦酵素の働きを無害化(肌トラブル)などに効くと信じられてきたハーブ製品ですが、逆に癌治療や他の西洋医学の妨げになるなど負の効能もあると言われています。
そもそも、軽度の新型コロナ患者への投与なら自然回復した可能性も高く、安易に服用されることは本誌としてはお薦めしておりませんことご承知ください。

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