タイの刑務所内のトランジェンダー問題について考える

Miss Tiffany’s Universe 2020の模様。記事内容とは直接の関係はありません

現在タイには、刑務所内の総人口の約1%にあたる4,000人以上のトランスジェンダーの受刑者が、143箇所の刑務所で服役しています。
そのうち1,800人は女装愛好者、1,200人はトランスジェンダーの女性、352人はゲイ、1,000人のレズビアン、34人は性転換した男性と言われています。
これらの受刑者のうち60人は、すでに性転換手術を受けています。

しかし今現在、ミンブリー、パタヤ、クロンプレムセントラルのようなより広いスペースのある刑務所のみが、トランスジェンダーの人々に特別な対応することが可能です。
追加された医療支援では、性転換手術を受けている人々が新しいシステムの下でより医学的な支援、中でも心理カウンセリングを強化しました。

性別適合手術を完了した人は、看護師または医療スタッフによる検査を受け、刑務所の女性セクションに収容される許可を得ることが可能となります。

しかし、システムはまだ改善する必要があります。
現在このような受刑者は、刑務所に入る前に裁判所によって法的に性別が説明されており、通常、法的な性別に合わせた施設に収容されています。
同性愛者の男性の場合、彼らは刑務所の男性セクションに収容されていますが、異なる場所にあります。

ウタイターニー県刑務所は、特別な囚人グループに適切な監護と治療を提供する刑務所モデルとなっていましたが、新たな取り組みによりより多くの刑務所システムが、そのような敏感な囚人集団をサポートできるよう変更を行う予定となっています。

タイでは、近年、トランスジェンダーの人口が増加しており、その結果、刑務所システムに入るトランスジェンダーが増加しています。

ガトゥーイ、またはレディーボーイと呼ばれる者は、女性として識別される男性であり、タイの第三の性と見なされています。
タイは仏教国であるため、国の文化は他人に対して寛容の実践を示しています。

しかしそれはガトゥーイが、イコール社会的に認めらているというわけではありません。
社会文化的という観点は別として、性別を変更したくても裁判所によって許可されていません。

今日の時点で、性別を変更することは違法であり、社会で異なる性別の役割を認識しているトランスジェンダーにとって障害となる可能性があります。

性別の件や女性問題について、日本でも大きく問題として取り上げられ、その点において後進国であることがオリンピックのおかげで世界中に知れ渡る結果となりました。
日本でも少なからず、現場レベルでは同様の問題はあるかと思いますが、どのように対処しているのでしょうか。

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