【タイ】新型コロナの影響はこれからが深刻~日系工場突然の閉鎖にタイ人労働者号泣

2020年6月26日。
それは当時者にとっても寝耳に水の話しだった。
バンコクから東に車で2時間程度の場所にあるプラチンブリ県304工業団地。ここは日系企業が数多く軒を連ねる工業地帯なのだ。たくさんの日本人駐在員が住んでいるのだが、周辺に大きな街があるわけでもなく、この工業地帯付近に日本食が取れる食事処が何店舗があるだけの、駐在員にとっては正に「陸の孤島」とも感じられる場所である。

その分、この中で働く日本人駐在員の方々は人当りが良い人が多い気がする。おそらくお客さんとか、外の人に飢えているのだ。
「近くに寄ることがあったら話ししに来て。何もないけど」当時別の仕事で304工業団地を営業に訪れていた際、そう言ってくれる人が何人もいた。

タイパルファン(Thai Prfaun)ここの工場長もそんな懐の温かい人だった。

2020年6月24日、ここ304工業団地内にある有名な縫製工場「タイパルファン」では、当日の朝礼でが突然工場が閉鎖することが発表された。
タイはいわゆるブルーワーカーの雇用に関する法律は手厚い。日系企業を始めとする多くのタイ人が工場で務めるケースが多く、タイ人保護の観点から簡単に従業員を解雇できないようになっている。それゆえに突然の解雇というのはよっぽどの事情にあったに違いない。

タイパルファンは、OEM(他ブランドの商品を生産のみに特化して受注するやり方)が中心の会社で、ほぼ手作業が必要とされる仕事が多く常時大量の従業員を抱えなければならなかった。そのため賃金が10バーツでも上がれば、会社にとって大変な負担となって帰ってくる。7年ほど前に最低賃金が300バーツとなりその当時でさえ、タイで縫製業を営むのはほぼ厳しい時代となったと言われていた。そこへきてこの新型コロナの影響で、海外からの受注や商品発送ができなくなってしまい、今回に至ったものと思われる。
工場労働者への補償は各従業員の年齢に応じて、支払う準備をしているとのことですが、今後の経営に響くほどの大きな支出となることだろう。

一日にして一変、大量の失業者がでたことに従業員もショックを隠せない状況だ。多く人が涙に濡れました。先に触れたとおり通常は最低でも一か月前に事前通知が必要です。このプラチンブリでこれだけの失業者が出ると再就職は容易ではありません。一刻も早く経済を回し、生産者を救済していく必要があることの証なのかもしれんません。

 

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