タイ国内最大の日本の祭典『Japan Expo Thailand 2020』レポート

新型コロナ騒動の中、厳戒態勢

2020年2月2日。

今回6度目を迎えた『Japan Expo Thailand 2020』。(以下Japan Expo)日本の食や文化、教育、グルメ、アニメ、コスプレ、ファッション、観光など、史上最大規模のジャンル構成で、1月31日より3日間開催された。しかし不幸にも直前に新型コロナの拡散が懸念され、会場内では来場者の方にマスク着用や手の消毒などのご協力を促し、アイドルイベントではイベント自体変更を余儀なくされるケースも見受けた。

ただ実際の会場内は、約8割強のマスク着用率という異様な雰囲気こそあれ、さしたる混乱もなくイベント自体は大成功と言える盛り上がりを見せていた。

JAPAN EXPOの常連、スーパー日舞の花園直道さん

 

ジャニーズ事務所所属「Snow Man」の初参加

そんな空気を吹き飛ばしたのは、Japan Expo参加のアーティストたちだ。中でも今年の大きな目玉は、ジャニーズ事務所初参加となる「Snow Man」のステージだ。1月22日に「D.D.」でCDデビューしたその10日後に初海外遠征という異例の早さであった。タイ人の母をメンバーに持つ向井康二は、事前に行われたタイのテレビ番組でメンバー間との通訳としても活躍し、また流暢なタイ語を話す姿がタイ人のハートにも響いたのではないだろうか。

イベントステージでは、その最前列が多くの日本からの熱狂的なファンで埋め尽くされ、まるでホームグラウンドかのような中、デビュー曲「D.D.」など4曲を熱唱したメンバーであった。タイの感想などを聞かれたメンバーからは、「チップを始めて渡した」「オレンジジュース飲みました」「ぞうさんがもっといるかと思いました」など謎の面白コメントも溢れだし、最後の袖に帰る瞬間、向井の持ちネタともいえる「すっごいゴイゴイ」が飛び出し、ファン全員が「ゴイゴイスー」と返すという、会場が一体となる盛り上がりを見せていた。

タイのテレビ番組にも精力的に出演した「SnowMan」

イベント最終日はやっぱり「AKB48」で

イベント最終日の盛り上げにはやはりこのグループ。同イベントでは既にお馴染みの顔でもある「AKB48」だ。今回の選抜メンバーは、向井地美音、横山由依、武藤十夢、倉野尾成美、下尾みう、大西桃香の6人だ。来タイ初というメンバーはいないくらい、タイ慣れしたメンバー構成となった。自己紹介の場面で1月29日に22歳の誕生日を迎えた向井地は、サプライズでファンが用意した(事前にファンが会場内で配布)誕生日を祝うプラカードに感動した様子だった。イベント早朝に到着したメンバーは疲れもみせず、①「会いたかった」②「希望的リフレイン」③「#好きなんだ」④「ハート型ウイルス」⑤「47の素敵な街へ」⑥「言い訳Maybe」⑦「君はメロディー」⑧「365日の紙飛行機」⑨「ヘビーローテーション」⑩「恋するフォーチュンクッキー」の10曲を熱唱した。途中、⑧のところでは本来歌うはずの「ヘビーローテーション」が流れてこず、「365日の紙飛行機」が流れてくるというハプニングが起きたが、そのままノリで歌い切ったのは流石ベテランといったところだろうか。そしてその次の曲が⑨なのか⑩なのかわからないまま、⑨が流れてきた時の慌ててポジショニングをとるメンバーの姿に、ファンのみならずメンバーも楽しめた様子だった。

 

倉野尾成美(下段左)、下尾みう(下段右)、大西桃香(上段)

ハプニングも全員で楽しんでました

 

新型コロナ・ウィルスの影響がここにも!

一方、大阪では新型コロナの影響で握手会そのものが延期になるなど、タイ側のイベントの動向も心配されたが、本来、握手会を開催するところ2shot撮影に変更し、なるべく接触のないようなイベント形態への変更をすることで実行された。本来は2shotの方が販売価格も高いので、得と感じたファンも多かったのではないだろうか。(もちろん握手の方が好きという方には残念だったのだろうが)17時過ぎより開催されたファンミーティングも日が落ちるまで続けられたが、その列の中に7,8歳くらいの女の子がご家族で参加されていた。

聞くところによると、この日初めてAKB48を観て、武藤十夢さんが一番カワイイと思ったので、是非会いたいということで長い行列に並んでくれていたのだ。とかくAKB48ファンの高齢化を耳にするが、こういった若い子のファンが48グループをファンとして、ともすればメンバーとして、ずっとずっと支えてくれる存在になってくれれば良いなと感慨深くさせられ、満々た思いでイベント会場を後にした。

次回の訪タイもお待ちしてます!

 

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