ホテルやカフェへと再生する都市! バンコク、拡大ではなく再開発。文化的遺産を活用。

チュラロンコン大学建築学部都市・地域計画学科のジッティサック・タマーポンピラート准教授は、バンコクの不動産トレンドが「都市の拡大」から「リ・ディベロップメント(再開発)」へと転換していると指摘しています。

再開発とは、老朽化した建物や未利用地を解体・修繕し、インフラを現代的に整備することで新しい価値を創出することを指しています。
現在、開発業者が注目しているのは、タラートノーイ、アリー、チャルーンクルン、ソンワット、ヤワラート、ウォンウィアン22 といった文化的資産と都市構造の強みを持つエリアです。

「再開発は単に建物を蘇らせるだけではなく、都市の経済・文化・コミュニティ全体を再生することです。古い倉庫がコミュニティモールやブティックホテル、カフェに変わる事例がその典型です」

その理由として、
・タイでは空き地が減り価格が高騰する中で注目度が上昇。
・新規住宅プロジェクトの郊外進出に比べ、利便性や生活インフラの整った都心再生の価値が高まっている。
ということが上げられています。

ただし、持続可能な再開発には「都市・人・文脈の理解」が不可欠であり、単なるリノベーションにとどまらない包括的な視点が求められるとしています。

 

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