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致死率激高! タイの風土病「類鼻疽(るいびそ)」とは? タイ東北地方で感染者増。
- 2025/8/2
- 疾病(Covid-19等)

タイ疾病管理局の発表によると、「類鼻疽:るいびそ(メリオイドシス/Melioidosis)」の感染者が2,036人、死者が92人に上っています。
「類鼻疽:るいびそ」は馴染みのない病気ですが、致死率が高い感染症として注意が必要です。
「類鼻疽:るいびそ」の患者の多くは農業従事者や日雇い労働者で、全国的に症例が報告されており、特に東北部地域で多く見られます。
「類鼻疽:るいびそ(メリオイド症/Melioidosis)」とは
・原因菌:Burkholderia pseudomallei(バークホルデリア・シュードマレイ)
・主に熱帯地域の土壌や水中に存在し、タイもリスク地域に含まれています。
感染経路
・皮膚からの接触感染:傷口がある状態で汚染された土や水に触れる
・吸入:汚染されたほこりや水滴を吸い込む
・経口感染:汚染された水や食べ物を摂取
・動物からの感染:感染動物(ブタ、ウマ、イヌ、ネコなど)との接触
症状(感染後1〜21日程度で発症)
・高熱、頭痛、筋肉痛、倦怠感
・咳、痰、呼吸困難(肺への感染)
・膿瘍や慢性的な皮膚潰瘍
・重症化すると敗血症、ショック、死に至ることも
特に以下の持病がある方は、重症化リスクが高いと言われています。
・糖尿病
・慢性腎臓病
・肝臓疾患
・慢性肺疾患
・サラセミア
・免疫不全など
合併症と影響範囲(CDC報告)
感染が全身に拡大すると、肝臓・脾臓・前立腺・関節・骨・リンパ節・皮膚・脳などに広がり、深刻な健康被害を引き起こす可能性があります。
予防法(ワクチン未開発のため重要)
・土や水に触れる際、ゴム手袋・長靴の着用
・手足の洗浄、作業後は石けんで洗う
・傷の消毒、絆創膏などで傷口をおおう
・安全な水の使用、煮沸または浄水された飲料水を使用
・洪水や雨天時の水・土の接触を避ける
高熱や倦怠感などの症状が出た場合は、速やかに医師の診断を受け、土や水との接触歴を必ず伝えることが大切です。