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バンコクの市場で72歳の店主がライバル店に発砲後、妻の目の前で命絶つ。タイ銃社会の悲劇。
- 2025/7/21
- 事件(タイローカル)

年7月20日午後6時ごろ、バンコク西部のトゥンクルプラザ市場内で、中古ジーンズ販売業者同士の口論から銃撃事件が発生し、1人が死亡2人が負傷する凄惨な事件となりました。
現場に駆けつけた警察と救急隊は、72歳の男性カノックポン(通称ヌーイ)さんが、自身の店の前で死亡しているのを発見しました。
9mmの銃弾が、彼の額から後頭部へ貫通し致命傷を負っていました。
現場には9mm拳銃1丁と空薬きょう3発が残されており、証拠として押収されました。
また、他にも2名が銃で負傷しており、うち1人は62歳のチュサック(カノックポンさんのライバル店主)で、背中右側を撃たれ負傷、もう1人はピブン(62歳)という通行人で、発砲を止めようとした際に銃弾が左脇下をかすめていました。
幸いにも2人とも命に別状はなく、病院で治療中となっています。
調査によりますと、事件はカノックポンが銃を持ってライバル店へ歩いて向かい、チュサックと口論になったあと、突然発砲したのが始まりだったと言います。
その後、彼はチュサックの妻にも銃を向けましたが、それを見たピブンや他の通行人が制止に入り、銃を奪おうとした際に暴発、混乱の中、カノックポンは自分の売り場へ戻り、その場で自らを撃ち命を絶ったとのことです。
さらに衝撃なのは、彼の65歳の妻ノーイさんの証言でした。
ノーイさんによりますと、夫とは以前から客の取り合いで隣の店主としばしば口論になっており、当日も同様の理由で争っていたとのこと。
夫が一度戻ってきて「チュサックを撃った」と告げたため、ノーイさんは激しく非難しましたが、夫は「刑務所には行かない」と言い残し、その場で自殺したということです。
こんな年になっても、銃で人を撃つ必要に駆られるとは…。
これもタイの銃社会が生んだ悲劇と言えるでしょう。