- Home
- タイローカルニュース
- タイ運輸会社95周年! 老朽車250台を廃止し新型バス311台導入を発表!しかしディーゼル車とは…。
タイ運輸会社95周年! 老朽車250台を廃止し新型バス311台導入を発表!しかしディーゼル車とは…。
- 2025/7/10
- タイローカルニュース

スラポン運輸副大臣は、タイ運輸会社(The Transport Company Limited)の創立95周年記念イベントにて、新たな運営体制と車両導入計画を発表しました。
新たにアッタウィット氏が社長に就任し、彼のこれまでの経験を活かしてタイ運輸会社の運営をより機動的に進めていくと述べました。
新型バス311台の導入と役割の変化
今後、同社は従来の長距離バス中心の運行から、鉄道との接続を重視する「フィーダー輸送」(2次輸送)への転換を図ると言います。
特に全国で拡大中の複線鉄道網との接続を進め、鉄道が未整備な地域との間で「シームレスな移動」を実現させつつ、国際路線の拡充も視野に入れているとのことです。
新型車両導入の詳細
・導入台数: 311台
・第1弾運行開始日: 2025年9月9日(99台)
・年内導入完了予定: 2025年末
・対象路線: 全国71路線
・入れ替え対象: 使用年数30~50年の老朽車250台
新バスは、ドイツのMAN社製ディーゼルバス(ユーロ5準拠)で、燃費を20~30%向上させるだけでなく、排ガスも大幅に削減されるとのこと。
すべてリース方式で導入され、整備費込みで年間1台あたりのコストは約5,000バーツ/日。
5年契約で約30~40億バーツの収益が見込まれています。
タイ運輸会社の経営改革
・年間収益: 約19.88億バーツ → 2年後に35億バーツ目標
・収益内訳目標:バス運行:25億バーツ、商業収益:5億バーツ、荷物配送:5億バーツ。
・累積赤字: 約30億バーツ → 4年以内に完済目
・黒字転換目標年: 2026年
新型バスのタイプ別内訳
・VIPバス(24席・12m):28台
・特別1等バス(32席・12m):50台
・1等バス(36席・12m):233台
現在の利用状況
・平日平均乗客数: 90,000~110,000人/日
・繁忙期: 最大160,000人/日
新型車両の導入とのことでEV車を入れるのかと思いきや、またディーゼル車ですか。
タイ政府は一向にみとめようとしていませんが、タイの大気汚染、特にバンコクはディーゼル車による排気ガスによるところが多いだろうと某日系車関係者が言っていました。
ディーゼル車はどうしても体に有害な物質がでてしまうとのことで、タイは安価なディーゼル車の割合が多く、しかも環境基準に大幅に達していない車が多数存在するからだというのです。
2024年からようやく「排ガス規制ユーロ5」が採用されるようになったとのことですが、それでも欧州は「ユーロ7」を採用しているので、2段階も遅れています。
しかもこれは新車に対しての製造基準なので、巷を走っている車と入れ替わるには数十年規模の時間が必要だろうと言われています。
したがって、先ずは走る公害「路線バス」を何とかして欲しいのですが…。