- Home
- もっと知りタイランド
- 富裕層の他国への移住が加速傾向に。犯罪者天国のタイは「グレーな富裕層」ばかりが集結。
富裕層の他国への移住が加速傾向に。犯罪者天国のタイは「グレーな富裕層」ばかりが集結。
- 2025/7/4
- もっと知りタイランド

2024年に発表されたHenley & PartnersおよびNew World Wealthのレポートによると、富裕層(純資産100万ドル以上)の海外移住が世界的に増加しているといいます。
その背景には、税制の重さ、治安、医療、教育、生活環境、投資機会といった複合的な要因があります。
■主な移住元と移住先(2024年推定)
最も多くの富裕層が流出した国
- 中国:15,200人
- 英国:9,500人
- インド:4,300人
- その他:韓国、ロシア、ブラジル、南アフリカ、台湾、ナイジェリア、ベトナムなど
最も多くの富裕層が流入した国:
- UAE(アラブ首長国連邦)
- アメリカ
- シンガポール(昨年3,500人を受け入れ、世界3位)
- 続いて、カナダ、オーストラリア、イタリア、スイス、ギリシャ、ポルトガル、日本が上位にランクイン
■米中の富裕層比較(2024年):
項目 | アメリカ | 中国 |
---|---|---|
総ミリオネア数 | 6,053,302人 | 830,436人 |
億万長者(ビリオネア) | 867人 | 278人 |
ミリオネア数成長率(2014–2024) | +78% | +74% |
移住予定者数(2024年) | 3,800人流入 | 15,200人流出 |
■移住の主な理由
税制の優遇、子どもの教育環境、安全性や社会の安定、生活水準・自然環境、投資・ビジネス機会、高品質な医療体制、引退後の生活計画
■富裕層流入がもたらす経済効果
・外貨直接流入(例:移住者が1,000万ドルを持ち込む)
・起業・雇用創出(約20~60%が起業家・創業者)
・株式市場への活性化(上場企業を持つケースも多数)
・富裕層向け市場の成長(高級ホテル、医療、ファッション、不動産など)
・中間層への波及効果(高給の雇用や資産運用業界への貢献)
■注目国:シンガポール
わずか小国ながらも2023年に3,500人の富裕層を受け入れ、世界3位。
理由として、ビジネスのしやすさ、生活の質の高さ、厳格な法執行などが評価されています。
■タイの現状
・タイは「住みやすさ」で世界でも評価されているが、これまで「グレー層」ばかりを引き寄せていた
・今後は法制度の強化と社会の安定化を進め、優秀で健全な富裕層や才能ある人材を本格的に受け入れるべき
・株式市場の再活性化を含め、国家として富裕層誘致政策を再設計する必要がある
「悪党天国」のタイランドに、優良な富裕層がよりつくかどうか…。
一度ついてしまったイメージを払しょくするには、相当な努力が必要となります。
「努力」と無縁の国が、それを叶えることは…。