タイを「クーデター前夜」にまで追い込んだぺトンタン首相とフンセン元首相の電話会談の一部始終。「叔父さん」
- 2025/6/20
- 仰天ニュース

今や「クーデター前夜」とまで言われているタイ王国を騒乱の渦に巻き込んだ原因、それがぺトンタン首相とフンセン元首相とによる電話会談の音声データです。
その内容の詳細が、タイメディアによって伝えられていたのでご紹介します。
こちらが、タイのぺトンタン・チナワット首相と、カンボジアの元首相であり現上院議長フン・セン氏との物議を醸した17分間の会話です。
ぺ首相
「国境問題について、フン・セン閣下も私も、両国が平和を望んでいることは理解しています。
叔父さん(※フン・センのこと)には、私たちに反対する人の話は聞かないでほしいです。
というのも、タイ第2軍管区の指揮官は皆、反対派出身です。
そういった人の話を聞いても、怒ったり不快に感じたりしないでください。本当に、私たちはそんなつもりはありません。
ただ、彼らはかっこよく見せたいだけで、国にとって有益ではないことを言っているんです。
本音を言うと、国境での衝突の前に平和が実現してほしい。
叔父さん、姪を思いやってください。
最近、タイの人たちには「カンボジアの首相になれば?」なんて言われるんですよ(笑)。
もし何か望むことがあれば、遠慮なく言ってください。
私が何とかします。」
フン・セン
「第一の要望は、国境を以前のように正常に開けてほしいということです。」
ぺ首相
「はい、それで合意です。」
フン・セン
「実際に国境を閉じたのはタイ側です。
だから、もしタイがその命令を撤回すれば、こちらも同様に対応します。
ただ、チョンボクの問題では失望しました。
私たちはタイ側の要望に応じました。
それでもまだ、検問所でプレッシャーをかけてくる。
だから、首相にお願いしたい。
タイ側が国境閉鎖を解除すれば、カンボジアも農産物の輸入禁止などすべてを撤回します。」
ぺ首相
今、タイ政府は大きな批判を受けています。
フン・セン閣下がフン・マネット首相(フン・センの息子)と話したとき、水や電気を止めるという話がありましたが、あれについては謝罪したいです。
実際には、外国メディアが「このまま事態が悪化すれば、タイがどう対応するか」を説明しただけで、本気で実施するつもりはありませんでした。
でも、今は映画やドラマの放送まで止められてしまっています。
だからこそ、両国が同時に「すべて正常に戻すことで合意した」と言う必要があります。
たとえば、私とフン・マネット首相が共同で発表するなど。それなら大丈夫だと思います。
今はとても大変な状況なんです。」
フン・セン
「私も安定を望んでいます。
しかし、最初に国境を閉じて圧力をかけたのはタイ軍です。
だから、あなたが軍と話をして、彼らが開ける準備があるか確認してほしいです。」
ぺ首相
「準備はできています。
実際、すでに開けていますが、相互に合意している必要があります。
でなければ、私ばかりが譲歩してしまう。
今は国境だけでなく、もっと広い問題になっています。」
フン・セン
「イン首相(ぺトンタンの愛称)、タイ軍が先に閉じたのは事実です。
私たちは軍の再配置を行い、すべてが終わると合意していたのに、突然閉鎖されました。
これは「顔に平手打ちされた」ようなものです。
この件を真剣に考慮してください。
私は約束は守る男です。
しかし、タイ側が始めた以上、それを元に戻すべきです。
そうすれば、5時間以内にすべてが正常に戻ります。」
ぺ首相
「国防省と話してみます。あなたの希望があれば、フアット兄さん(通訳)を通して教えてください。
Facebookの投稿が大きな影響を与えています。
私にとって首相になって以来、最も揺れている問題です。
でも、私は反論もしないし、あなたを敬愛しています。
だからこそ、何か本当に望むことがあるなら、直接イングに電話してください。
ニュースにならない話は問題ないです。
リークされたのは、私だけでなく複数の人が話していたからです。
…国防省と交渉して、うまくいったらフアット兄さんに連絡します。
本当は、私たちを仲違いさせようとしている人もいるのです。
でも、新しい世代は戦争なんてすべきではありません。
あなたの息子、フン・マネット氏も新しい世代です。」
フン・セン
「私の投稿はカンボジア国民に説明しているだけで、タイにはあまり影響しません。
今はもう大丈夫です。
国境が正常に開かれれば、それで終わりです。」
ぺ首相
「はい、防衛省と話して、すぐにご報告します。
100%確実になってからお伝えしたいです。対応できます。」
フン・セン
「最後に繰り返しますが、国境再開の交渉などすべきではありません。
閉じたのはタイ側で、私たちはだまされて再配置したのに、急に閉じられた。
だから、タイ軍がその閉鎖を撤回すべきです。それで全てが正常に戻るんです。以上です。」
ぺ首相
「はい、できるだけ早くお知らせします。」
フン・セン
「首相からの連絡を待っています。」
ぺ首相
「ありがとうございます、サムデク(※フン・センの敬称)。」
これは完全に、タイがカンボジアの属国になっているかのような会話です。
タイ人の自分以外のだれかを悪者にして、自分の保身のみを考えているにすぎません。
全くの主義者でもない一般のタイ人が、激怒するのもわかります。
タイでは居心地が悪いでしょうから、早く叔父さんのところに行って欲しいですね。