タイ、危険薬物入り「ゾンビタバコ」密売グループの8名を逮捕。ナイトクラブなどで流通。

5月2日、タイ警察中央捜査本部(CIB)は、違法な電子タバコ「pod k(ゾンビタバコ)」を販売していた密売グループのメンバー8人が逮捕されました。

逮捕されたのは、タイ人男女およびシンガポール国籍の男性1名を含む計8人で、主な容疑は以下のとおりです。

・電子タバコおよび関連液体(baraku、podなど)の違法製造・販売
・タイ国内に不法滞在する外国人による関与

また、押収された証拠品には、以下のようばものがありました。

・違法な電子タバコ33本(pod k)
・自動車、現金、貴金属、土地登記書など
・押収総額:約15,779,836バーツ

■ 危険な成分「エトミデート」混入

この「pod k」にはエトミデート(Etomidate)という医療用麻酔薬(短時間作用型の神経抑制剤)が含まれており、これを吸引すると意識障害、呼吸困難、酸欠、心停止のリスクがあり「ゾンビのような状態」になることから「ゾンビタバコ」と呼ばれています。

特に、夜の娯楽施設で若者や観光客をターゲットに流通していると伝えられています。

■ 取引の詳細と自白

取り調べの中で一部容疑者は犯行を認め、シンガポール人の「ロン」容疑者が主な仕入先であったと供述しています。
販売価格は1本あたり1,300~1,400バーツで、中間マージンとして1本あたり300~400バーツの利益を得ていたとのこと。

一方、他の容疑者3人は容疑を否認しており、現在も取り調べが続けられています。

関連記事

最新記事

月間人気記事TOP10

ページ上部へ戻る