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- やればできる! タイ当局の圧力により、ミャンマーの中国人詐欺集団がアジトを移動。被害者は7,000人とも。
やればできる! タイ当局の圧力により、ミャンマーの中国人詐欺集団がアジトを移動。被害者は7,000人とも。
- 2025/2/13
- 事件(タイローカル)
タイ当局による大規模な取り締まりにより、中国人詐欺グループがミャンマー国境の町「パヤートンスー」から撤退しつつあるとタイメディアが報じています。
同時に、約7,000人の人身売買被害者が解放される見込みで、当局は「地域最大級の救出作戦」だと説明しています。
この大規模な撤退は、タイ政府が2月5日に国境地域の電気・燃料・インターネット接続を遮断するなどの厳格な対策を実施したことによるものです。
現地の不動産オーナーによると、高額な家賃を支払っていた中国人テナントが急遽契約を解除し、詐欺拠点だった施設から機材を撤去したと伝えています。
その後、プムタム・ウェーチャヤチャイ副首相兼国防大臣は、「約7,000人の国際的な被害者が帰国を待っています」と発表しました。
タイ政府はアフリカ、南米、ヨーロッパ、アジアの各国大使館と連携し、送還用の避難便を手配しているとのことです。
この地域を支配する「民主カレン仏教軍(DKBA)」は、中国人詐欺グループに対し、2月28日までにパヤートンスーを完全撤退するよう通告しました。
すでに321人の被害者を解放しており、2月6日に61人、2月12日にはさらに260人が救出されました。
詐欺拠点はゴーストタウン化、犯罪集団は10km先へ移転
現地では、200以上の中国系企業(レストラン、理髪店、ゲームセンターなど)が廃業し、ゴーストタウンのような状態になっているといいます。
これらの店の多くは詐欺グループの隠れ蓑として使われていました。
地元の地主によりますと、以前は中国人テナントから毎月20万〜80万バーツの家賃収入を得ていたものの、現在は撤退が進み、詐欺グループの活動拠点は元の場所から約10km離れた場所へ移動したと語っています。