日本人もターゲットに! タイ南部の町の副市長の娘を逮捕。中国人詐欺グループの一味として逃亡中。

2月7日、タイ王国警察サイバー犯罪対策部(SOT)は、24歳のアーティタヤー容疑者の逮捕を指示しました。

アーティタヤー容疑者は、ナコンシータマラート県のある町の副市長であるレワディ(通称「ジェーレック」)氏の娘であり、詐欺グループとの関与が疑われていました。

逮捕は、サムットサコーン県パンターイノラシン地区の民家前で行われました。

コールセンター詐欺グループ摘発の背景

2024年3月29日、タイのサイバー警察は、他局とも協力し、ナコンシータマラート県内の4カ所を一斉捜索し、大規模な中国人詐欺グループを摘発しました。
このグループは、タイ人、中国人、ロシア人、日本人をターゲットに詐欺行為を行っていたと伝えられています。

この捜査では、中国人グループとタイ人やその他の外国人の共犯者、計90人を逮捕し、以下の証拠品を押収しています。

・コンピューター 192台
・携帯電話・SIMカード(違法使用) 854台
・Wi-Fiルーター 22台
・ダミー銀行口座通帳 342冊

捜査の結果、この詐欺グループがレワディ副市長の所有する建物を拠点として使用し、レワディ氏自身も家賃収入などの利益を得ていたことが判明しています。

娘アーティタヤ容疑者の逃亡と逮捕

調査の結果、アーティタヤー容疑者は、ナコンシータマラート県から中国人の夫とともに逃亡し、サムットサコーン県に移動していたことが判明しました。
そこで中国から輸入した商品を販売するために商業ビルを借り、数人のタイ人従業員とともに生活していたと伝えられています。

また、レワディ副市長(現在は退任)とその夫である中国人のリン氏は、すでにコールセンター詐欺事件に関連する容疑で逮捕状が発行されており、現在も逃亡中です。

アーティタヤー容疑者の罪状

警察はアーティタヤー容疑者に対し、以下の罪状を適用しています。

・詐欺罪(一般市民に対する詐欺および他人になりすました詐欺)
・コンピューター犯罪法違反(虚偽情報の送信による国民への損害)
・犯罪組織参加(秘密結社「アンクィー」の一員)
・犯罪組織運営(詐欺グループを支援する行為)
・国際犯罪組織との共謀

現在、警察はアーティタヤー容疑者をサイバー警察第5部の捜査官に引き渡し、法的手続きを進めているとのことです。

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