2024年第3四半期バンコクのオフィス賃料市場動向。ワンバンコクの影響、付近の賃料が急成長。

タイの不動産コンサルタント会社「ナイトフランク・タイランド」の分析によりますと、バンコク中心業務地区(CBD)の中で、シーロム・サトーン・ラマ4エリアのオフィス賃料が四半期ごとに7.5%の上昇を記録し、最も高い成長率を示しました。(2024年第3四半期調べ)

第3四半期のオフィスビル市場は、新規供給の大幅な増加と賃貸活動の活発化によって活性化されました。
特に「ワンバンコク」の完成により、バンコク全体のオフィス面積は合計631万平方メートルに達しています。

さらに、環境認証を取得した建物が全供給の28%を占めるなど、持続可能性への注目が高まっています。
一方で、需要面では賃貸活動が前四半期比でほぼ倍増し、多くの企業がフルタイムのオフィス勤務へ移行しています。

シーロム・サトーン・ラマ4エリア

・賃料:四半期ごとに7.5%増加し、1平方メートルあたり969バーツに到達。
・成長要因:「ワンバンコク」による約20万平方メートルのプレミアムスペースが1平方メートルあたり約1,500バーツで提供開始。
・稼働率:6.9%減少し、73%に低下。

プルンチット・チットロム・ワイヤレスエリア

・賃料:四半期ごとに0.5%増加し、1,090バーツ。
・稼働率:0.3%増加し、76%。

ナナ・アソーク・プロンポンエリア

・賃料:四半期ごとに0.8%減少し、938バーツ。
・稼働率:0.3%減少し、79%。

非CBDエリアの状況

・賃料:四半期ごとに0.2%増加し、665バーツ。
・稼働率:1.9%増加し、77%。

バンナー・シーナカリン

・賃料:四半期ごとに1.0%増加し、618バーツ。
・稼働率:3.8%増加し、69%。

ペッチャブリー・ラマ9・ラチャダー

・賃料:四半期ごとに0.2%増加し、722バーツ。
・稼働率:0.3%増加し、80%(非CBDエリアで最高)。

パホンヨーティン・ウィパワディ

・賃料:四半期ごとに0.7%減少し、685バーツ。
・稼働率:1.5%増加し、75%。

バンコクのオフィス賃料市場は地域ごとに異なる動きを見せていますが、持続可能性への注力や賃貸活動の増加が市場の活性化を促進していると伝えられています。

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