タイ・ピチット県の有名医師「ブン」医療投資詐欺事件で国際手配。今回もタイ警察、海外逃亡を許す。

タイ警察は11月23日、ピチット県の有名医師「ブン・ワナシン(ブン博士)」とその関係者9名を逮捕しました。

彼らは「高額な利益」を謳い、医療関連の5つの投資プロジェクトで資金を集め、約247人の被害者から合計75億6,400万バーツ(約756億円)を詐取した疑いがかけられています。
現在、被疑者の一部が逃亡中で、インターポールによる国際指名手配が進行中です。

詐欺の手口

①架空の医療プロジェクトを宣伝

がんセンター建設(4,000万バーツ)
高齢者向け施設建設(4~5億バーツ)
ラオスでの病院建設(3か所)
ベトナムでの病院投資(4~5億バーツ)
医療IT施設建設(1億バーツ)

②ブローカーを使った勧誘
投資ブローカーや関係者が被害者に「確実な利益」を約束し、資金を募る。
初期には一部の投資家に高額な利息を支払い信頼を得るが、後に支払いが停止。

●信頼を装うマーケティング

オンライン広告やメディアインタビューを利用し、合法的な事業として見せかけた。
取引所登録や大規模な事業運営を装った。

●不正資金操作
資金は一部の関係者に分配され、さらに多額の現金が頻繁に引き出されていた。
詐取した資金は、車両19台や土地21区画の購入に利用され、一部は家族名義に移されていたことが判明。

●被害の拡大

被害者総数: 247人
被害額: 75億6,400万バーツ
被害者の多くは、医療関係者や富裕層の投資家。

2023年12月から2024年10月にかけて、警察には計520件の被害報告があり、捜査が本格化。

現在の状況

主犯のブン博士は、9月29日に香港経由で中国に逃亡。
インターポールが追跡中。
共犯9名中6名を逮捕、残りは国内で捜索中。
詐取した資金の行方や不動産などの財産が調査対象に。

警察からの警告

投資を検討する際は、プロジェクトの実在性や法的根拠を慎重に確認するよう注意喚起しています。
今回の事件は、メディアや信用を利用した大規模詐欺であり、深刻な社会問題とされています。

しかし、どっかの政党の十八番「逮捕状発行前に海外逃亡」するとは、同政党支持者か?

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