タイ2大祭りは環境破壊の原因に?! バンコク都、ロイクラトン祭りが生態系に脅威だと警告。

バンコク都は、ロイクラトン祭りで使用されるパンや発泡スチロール製のクラトンが、水生生態系に脅威を与えていると警告しています。

ロイクラトン祭りは毎年11月に、装飾されたクラトン(灯篭)を水に流し、水の女神プラ・メー・コーンカへの敬意を表す祭りです。
今年は11月15日に開催されます。

バンコクではこれまで、チャオプラヤー川のほとりや自宅近くの公園の池でクラトンを流してきました。

しかしここ数年、環境への悪化が深刻化してきており、発泡スチロールを止め、パンなど自然素材のものにしたところ、今度は魚が死滅するという事態に発展していました。

バンコク都庁の環境局は、祭りで使用されたパンや発泡スチロール製のクラトンが公園の池を汚染し、生態系の回復に3か月以上を要したと述べています。
発泡スチロールは環境に有害であり、パンで作られたクラトンは水生動物の餌として設計されているものの、池にいる魚の数を超える大量のパンが水を汚染する原因になってしまっています。

環境局は、バナナの葉や幹などの生分解性材料で作られたクラトンを使用することを推奨しており、家族やグループでクラトンの数を1つに制限することも呼びかけています。
これにより、環境への影響を最小限に抑え、祭り後の清掃作業も容易になるとしています。

都は、デジタル・クラトンというのも登場させ、現物のクラトン削減に取り組んでいましたが、全く効果がありませんでしたね。
バナナの葉も、水中酸素を減少させ、魚の大量死につながるのではないでしょうか。

チェンマイ方面のロイクラトン(イーペン祭り)も、コムローイが山火事を発生させ、大気汚染(PM2.5)悪化へとつながっていると言われていますし、普通の国では危険と環境保護の観点からこのような祭りは実現不可能なわけですが、タイは…止められないんですよね~。

 

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