テスラのタイ工場計画撤回! セター首相の思惑も「パア」。ダダ下がりのタイ経済、今後どうなる?!

タイ政府関係者によりますと、「テスラ」社は、タイに電気自動車製造工場を設立する計画を撤回するとのことです。

「テスラは現在、充電ステーションの設置計画のみが議論されており、工場計画はタイだけでなく世界中で中止されている。
マレーシア、インドネシア、あるいは中国、米国、ドイツを除く他の場所で話は進んでいない」と関係者は語ったとタイの地元メディアは伝えています。

セター首相は2023年11月、テスラ社がタイをEV製造の中心地とする用意があると発表していました。
当時、セター首相は外遊を頻繁に行い、カリフォルニア州にあるテスラのフリーモント工場を視察した際、テスラ社幹部と会合を行ったあとに語った内容でした。
セター首相の内政を顧みない偏った政治手法は、国内からも批判が上がっていました。

セター首相とタイ貢献党のペトンターン党首は、11月28日にチェンマイで開催されたイーペン祭りでテスラ幹部のローハン氏をもてなした際も、首相はテスラ社がタイ国内で3つの工場候補地を調査しており、発表する予定であるとも語っていました。
その投資額は、2024年の第 1 四半期で 50 億米ドルを超える規模でした。

しかしテスラは前経営陣を解散した後、タイへの投資計画を中止することを決定しました。
これは、アジアおよびその他の国への投資に関して「撤退」を決意した瞬間でもありました。

以前、テスラは米国の通商政策に関連した経済的懸念と政治的不確実性を理由に、メキシコでのギガファクトリー計画の中止を発表していました。
このギガファクトリーはモンテレー近郊に建設される予定で、2025年第1四半期に稼働開始される予定でした。
しかし昨年10月に経済的懸念からプロジェクトを一時停止したことを認めています。

自動車産業は、タイ経済の要です。
タイ貢献党政権は、政府が絡んでも全くなんの影響のないソフトパワーにばかりうつつを抜かしていますが、もっと産業を興し国の根幹を見つめなおさないといけない時なのかもしれません。

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