若干25歳!若きイケメン店長が作る『幸ちゃんラーメン』バンコク店。毎日食べても飽きないは本当か?!
- 2024/7/20
- 日本料理
本場博多の味にこだわる元祖泡系博多豚骨ラーメン専門店「博多ー幸舎」がプロデュースする、毎日食べても飽きのこないラーメン、それが『幸ちゃんラーメン』。
「博多ー幸舎」創業者の一人である吉村幸助が、子供の頃に初めて食べたラーメンを再現したとされる『幸ちゃんラーメン』が、海外一号店として7月1日バンコクにオープンしました。
オープン当初からSNS等で話題となっていたお店ですが、果たして「毎日食べても飽きがこない」ラーメンという触れ込みは本当なのか。
本誌取材班が厨房にまで潜入し、徹底的に調べてまいりましたのでレポートいたします。
場所
『幸ちゃんラーメン』タイ1号店は、日本人駐在員が多く住むスクンビットの中心地プロンポンエリアに店舗を構えました。
場所は、タイ住みの方にわかりやすく言うと、フジスーパー1号店(スクンビットソイ33/1)の奥、裏手の方にあります。
※詳しくはこちら
店構えに派手さはありませんが、そんなものはラーメン店に必要ありません!
重要なのは「味」です!
それでは早速、入店してみましょう。
店内
店内は外観で見るよりも広々と感じます。
無理やり客席を敷き詰めるようなレイアウトをせず、カウンター席を多めに取り、導線をしっかりと取っているので窮屈さを感じさせません。
小ぶりなお店に多い、居心地の悪さは全くありませんでした。
テーブル席も、4人掛けと6人掛けがあります。
流石、いちから内装を手掛けただけあって、店内は清々しいほどにキレイです、清潔です。
おおっと! そしてお気づきでしょうか。
テーブルの上に飲料水のピッチャーが置いてあります。
これは、地味に嬉しい! そしてタイでは珍しい。
店員に気を遣わずに水が飲めるのって、日本人にはありがたいサービスだったりしませんでしょうか?
カウンター席はこんな感じ。
オーダーは、注文票によって行われます。
これでタイ人店員との言葉の壁によるオーダーミスがなくなりますね。
麺もしっかり「やわ」から「バリカタ」まで選べます。
それでは、期待を裏切る旨さの「幸ちゃんラーメン」、ご紹介して参りましょう。
若干25歳! 若き才能溢れるイケメン店長が作る本物の味
店内の標語同様、先ずお店に入って裏切られたのは、今回取材に応じてくれた「幸ちゃんラーメン」の大場店長。
明らかに見た目が若い!
失礼ながら反射的に質問してしまったのが「何歳ですか?」でした。
そしてその答えは「25歳」。
若っ! そして、イケメンっ!
しかし本日はイケメン芸能人を取材に来たわけではなく、ラーメンを取材に来たのです。
むしろ、私の脳裏をかすめたのは「こんな若造が作るラーメンなど、実際は大したことないのでは?」という邪(よこしま)な思いでした。
そしてその邪推は、すぐに裏切られることになります。
大場店長の作るラーメンは本物でした。
それもそのはず、グランドオープン前には、博多一幸舎創業者の吉村幸助が味のチェックをし「日本のラーメンと同じ味」というお墨付きを頂いた腕前なのだとか。
さらに驚かされたのは、そのラーメン研修をたったの1カ月で修了させた天才職人でもあったのです。
飲食店に携わっていた前職の経験があったとはいえ、ここまでの習得の早さとクォリティは異例とも言われたラーメン界の麒麟児でもあるのです。
しかもイケメン…。
こりゃあ、ちょっと別目的で通うお客さんも出てきそうですね。
「毎日食べても飽きがこない」ラーメンができるまで
「厨房をみれば、その店の真価が分かる」
料理は多少味付けでごまかせても、厨房の状態は決してごまかせません。
その店の料理に対する姿勢が、浮彫りとなる場所なのです。
そんな、ラーメン店の聖域とも言われる厨房にまで、今回は取材が許されました。
「毎日食べても飽きがこない」一杯のラーメンができるまでを、あますとこなくご紹介して参りましょう。
◆スープは半日
「幸ちゃんラーメン」のベースとなるとんこつスープは、約半日かけ煮込み、毎日作っています。
なお「幸ちゃんラーメン」で出される料理や具材は、全てお店で作っており、出来合いのものなどはほとんど使用していないとのことです。
◆自家製チャーシュー
お店で作る自家製チャーシューは、一般的なラーメン店とは異なり、肩ロースを使用しているとのことです。
65度の低温でじっくり調理し仕上げたチャーシューは、脂身が少なく、比較的こってりと言われるとんこつラーメンをもってしても、あっさりさっぱりとした後味を演出してくれます。
これが「毎日食べても飽きがこない」秘密の一つなのかもしれません。
◆麺ゆで
麺の固さは、やわ、普通、カタ、バリカタまで、お好みのままに。
ストレートな細麺が、博多ラーメンの特徴ですね。
◆器の温め
スープの温度が変化しないよう、お湯を入れ事前に器を温めています。
タイのラーメン屋では、ここまでしとらんのよなあ。
これが本当の日本のラーメンの「おもてなし」です。
◆タレ投入
器に特製ダレを投入し、麺が上がるのを待ちます。
◆スープ投入
ベースとなる豚骨スープを投入します。
器の途中にある赤い線のところまで、毎回ピッタリとスープを入れる正確さでした。
流石店長、なかなか、やるやん!
◆盛り付け
麺が上がったら、各種盛り付けです。
このネギが、今まで食べたことないくらいにシャキシャキしてて、「普通のネギですか?」と聞いてしまいました。
答えは、一般的な長ネギだそうで、切った後に冷蔵庫で一晩寝かせて、少し乾燥させるそうです。
そうすると余分な水分が取れて、うま味も凝縮されるので、美味しく仕上がるのだそうです。
これは自宅でもマネできますね!
◆出来上がり
こちらが一番ベーシックな「豚骨ラーメン」190バーツとなっております。
お値段設定も「毎日食べても飽きがこない」ラーメンの秘訣ですね。
◆こってり豚骨ラーメン
「こってり豚骨ラーメン」は、ベーシックな「豚骨ラーメン」に下の背脂を足し、パリパリ海苔をトッピングしたものになります。
この背脂、甘味がすごく強くて、もし両方食べたら男性の半分は「こってり派」に傾いてしまうかも。
でも、後味すっきりなのが不思議なんですね~。
実は店長イチオシは、チャーハン?!
それでは、お店の主力商品を今一度ご紹介しましょう。
ちなみに各テーブルには、ごま、餃子のタレ、コショウ、ニンニク、紅ショウガがありますので、お好みでご利用下さい。
◆豚骨ラーメン:190バーツ
豚骨ラーメンの解説は、公式サイトのものが秀逸なので、こちらもご参考下さい。
実際の豚骨ラーメンがこちら。
箸揚げ
チャーシューは前述の通り、65度の低温調理でじっくり火が通っていますので、柔らかさが違います。
◆こってり豚骨ラーメン:210バーツ
背脂の甘味が特徴的な一杯です。
男性の方なら、こっちの方が好みと言う人も多いかも。
この背脂、ベタつかず、後味スッキリでありながら、一杯で十分な満足感が得られます。
◆博多中華そば
こちらは、博多中華そば。
こちらも大場店長、お気に入りの一品。
東京の中華そばとは違って、醤油の風味が強く感じられます。
スープは魚介系をベースににしているとのことです。
両方楽しんでもらいたいですね。
◆チャーハン
実は『幸ちゃんラーメン』の隠れた実力者はこの子なんじゃないかと言うくらい、全メニューでの優勝候補の筆頭に躍り出たのが、このチャーハンでした。
どんなにyoutubeを見ても、マネできないラーメン屋のチャーハンですが、そのさらに上を行くチャーハンでした。
大場店長が、実は最もお薦めしたい一品だといった意味が分かりました。
どれほどうまいかは、食べた人だけに知る権利があります。
◆博多一口餃子
私は、博多の一口餃子を食べたことなかったのですが、京都にも一口餃子があって、そのテイストに似ていると感じました。
柚子胡椒が効いて、非常に上品な味わいでした。
これも店内で手作りしているそうで、600個以上注文が入ることもあるそうです。
休む暇ないですね。
◆トッピング全部乗せ
ラーメン屋に来たら一度はやってみたい、トッピング全部乗せ。
チャーシュー増量に、海苔と卵を載せて…、う~ん夢のコラボレーション。
日本の未來はwowowowow。
見て下さい、この卵の弾力。
紅ショウガも載せて味変。
最後まで楽しめます。
◆自分へのご褒美セット
頑張った自分には、ちゃんとご褒美上げて下さい。
ストイックなだけでは、体が悲鳴をあげちゃいますよ。
豚骨ラーメン全部乗せに、ご飯に博多一口餃子、ビールがお好きな方もビールもいかが?
今日はここで豪遊して、明日またがんばりましょ。
総評
いかがでしたでしょうか。
海外一号店、バンコクの『幸ちゃんラーメン』レビュー。
「毎日食べたくなる」というキャッチフレーズは、まごうことなき本物でした。
一日に何杯も食べたくなるということではなく、一日一食、口が欲してくる常習性の強いラーメンだと感じました。
だって、この記事を書いてるこの瞬間も、すぐに飛んで行って食べたくなっているんですもん。
『幸ちゃんラーメン』KouchanRamen」
住所:〒10110, Bangkok, Sukhumvit 35 Alley, 幸ちゃんラーメン
電話:0618346029
営業時間:11時~23時
一幸舎HP:https://www.ikkousha.com/store-produce