「ムーカタ」は誰のもの? 「コピー天国タイランド」考え方の根底に見え隠れするものとは…。

タイ国家ソフトパワー委員会のメンバーである著名なシェフ、チュムポン氏は、タイのユニークな鍋料理ムーカタを擁護しています。

タイ料理アカデミーのCEOでもありミシュランの星を獲得したシェフは、<「ムーカタ」はタイ発祥ではない>ためタイ料理として宣伝することはできないという批評家の主張に対し、反論します。

この論争は、ソフトパワー委員会を監督するタイ貢献党のペトンターン党首が、「ムーカタ」をソフトパワーとして推進すると発表したことから始まりました。

ジンギスカン鍋のような形をしたユニークな鍋の上で、焼肉としゃぶしゃぶの両方が楽しめるのがタイの「ムーカタ」です。

シェフの主張では、「ムーカタ」はタイ文化に受け入れられ、適応し、融合されたためソフトパワーとしての資格があると主張します。
例えば、パッタイはもともと中国料理でしたが、今ではその麺料理がアレンジされ、独特のタイ料理になっていると彼は語ります。

同様に、ムーカタはモンゴルや中国の鍋と韓国のグリルを組み合わせたものだと主張しています。

「現代は文化のるつぼであり、世代から世代へと受け継がれていく食べ物はすべてタイ料理とみなせると思います」

さすが、コピー天国の国。
他国から入って来たものでも、タイ人が作ればタイのもの。
「良いものをマネして何が悪い?」
考え方の根底にそういった部分が見え隠れしますね。

確かに、民間レベルでならムーカタはタイ式焼肉と呼んでも良いかと思いますが、国の政治的な意味が込められてくるとなると簡単ではないかと思います。
お酒の席で議論する内容と、公式の場でする内容と混同されているのではないでしょうか。
特にこの件、ものすごい政治的なバイアスがかけられているニオイがプンプンするので、拒否反応がでますね。

そもそも同じことを、隣国(ラオス、カンボジア、ミャンマー)で主張されると、烈火のごとく怒るのは…、なんでだろう、なんでだろう、ななななんでだろう?

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