カオサン通り会長「韓国とは違う。安全対策、心配ありません」。本誌「行く方は十分にご注意下さい」
- 2022/10/31
- バンコクとその近郊
10月29日にソウル市竜山区の繁華街・梨泰院(イテウォン)で発生した「ハロウィーン圧死事故」の犠牲者は、日本人2名を含む154名に昇ったとされています。(10月31日現在)
そして、驚くべきことにその多くは立ったまま死亡していたと伝えられています。
この事故を受け、バンコクの観光地カオサン通りでは、安全対策を強化するとしています。
カオサン通りビジネス協会のサンガ会長は、ハロウィーンの今夜、約2万人の訪問者が路上でパーティーを開くと予想しています。
同会長は「ソンクラン祭りの期間中、カオサン通りには5万人以上の観光客が訪れるため、2万人の観光客の安全を確保することは心配いりません」と自信ありげに語ります。
通りには、タイ語、英語、中国語の安全意識を促す掲示板を設置します。
また同会長は、カオサン通りは、韓国の梨泰院(イテウォン)とは異なることを指摘しています。
「梨泰院地区はでこぼこの地面と幅6メートルの道路でしたが、カオサン通りは平坦で幅14メートル以上あります」
同会長はカオサン通りの安全に自信を持っており、ハロウィーンの衣装を着てパーティーに参加するよう勧めています。
韓国の梨泰院(イテウォン)で起きた「ハロウィーン圧死事故」死者数は、154名に増加しうち3分の2は女性で、犠牲者の80%は20代~ 30歳代でした。
犠牲者の中にはタイの女性も含まれていると、韓国のタイ王国大使館は日曜日に報告しています。
何故このカオサン通りの会長は、「できうる限りの安全対策はしていますが、みなさん十分に気をつけてハロウィーンを楽しんでください」くらいのことが言えないのでしょうか。
「絶対問題ない」「自信ある」「韓国とは違う」とか、もうこれだけで胡散臭くて行く気を失くします。
そもそもカオサン通りは幅員14メートル設けていても、呼び込みや店が乱立していて、歩道として利用できるスペースはわずかしかありません。
6メートルもないでしょう。
また梨泰院(イテウォン)のような事故はつい最近タイでも起きていて、死亡者はでていませんが負傷者が出ています。
※スラサック駅で発生したこの事故は、映像を検証した結果、誰かが押して倒れ込んだことが原因だとされています。
タイでは狭い路地に一局集中型に人が集まってきますので、これから観光客も増えてくると韓国の事故が発生する危険性は高まると言えるでしょう。
特に、日常的に開かれている市場(タラート)ではなく、期間限定で開催されるタラート、今で言うとロイカトーン祭りやワットパクナムのタラートなどは、非常に危険かと思われます。
タイ在住者である私は、そういったところは行きませんし、人にも薦めません。
自分の発言には、責任を持ちたいと思っているからです。