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突然閉鎖したバンプリーのランジェリー工場の社員に一部和解金
- 2022/5/29
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2021年3月に突如工場を閉鎖した、バンプリー工業団地にあるブリリアントアライアンスタイ・グローバル株式会社。
当時、1250人の解雇された労働者(その多くは10年以上勤務)らは、タイの法律で義務付けられている解雇手当を受け取れず、突然の解雇となりました。
その後、発注元のランジェリーの巨人「ヴィクトリアズシークレット」が、830万ドルの和解金に応じました。
この工場では、Sycamore Partnersが所有するアメリカのブランドLane BryantとTorridの下着も製していましたが、和解金に応じたのは「ヴィクトリアズシークレット」だけでした。
Sycamore Partnersは、メディアからの問い合わせに応答すらありませんでした。
国際労働者の権利グループの連帯センターによると、ヴィクトリアシークレットによる合意は、縫製工場の賃金未払いの和解としては史上最大規模であり、非常に良い前例となったとコメントしています。
それでも、このような問題はこれで最後ではないため、より多くの企業に同じことをしてもらいたいと述べています。
2021年4月労働者権利団体のコンソーシアムの報告によると、9か国31の縫製工場で同様の賃金未払い事件が記録されていると言います。
ガーメンツ系の企業では、人件費の安い国にOEMを行うケースが多いのですが、かなりギリギリで経営している地元の企業も多く、最低賃金の値上げや新型コロナで相当苦しい台所事情となっていると言われています。
特に日系のガーメンツ系企業は、タイではもう商売にならないとし、すでにミャンマーやバングラデッシュへ生産拠点を移しています。