タイ – カンボジア国境の「特殊詐欺拠点」から10名が決死の脱出。現地に数千人規模で拘束か?

2月19日、タイ王国警察のタッチャイ副長官はヘリコプターでトラート県の国境地帯に緊急で現地入りし、警備体制の強化を指示した。
これは、カンボジア側トモダ地区にある大規模な特殊詐欺拠点から、外国人10人が命がけで脱出し、タイ側に助けを求めたことを受けての対応だった。

当局によると、脱出したのはベトナム人6人と中国人4人の計10人。
いずれも詐欺グループにだまされて連れてこられ、施設内で拘束・虐待を受けていたと証言している。
耐え難い暴力から逃れるため、有刺鉄線を越えてタイ側へ逃亡したという。

副長官は、海軍特別任務部隊から現地説明を受けた後、被害者らを直接聴取。
詐欺拠点はトラート県バーンタールアンの対岸に位置し、2~4階建ての建物群が3区画に分かれていることを確認した。
施設内には中国人やベトナム人を中心に、インドネシア、フィリピン、バングラデシュなど多国籍の労働者が数千人規模で拘束されているとみられる。

軍関係者によれば、拠点はカンボジア領内にあるためタイ側が直接介入することはできないが、脱出の試みは続いているという。
前日には13人中6人が越境に成功し、その後さらに4人が逃れてきている。

現時点でタイ人被害者は確認されていない。
警察は国際機関と連携し、摘発拡大を図るとともに、人身取引に該当する場合は厳正に対処する方針だ。
国境警備は軍が主導し、警察が捜査と被害者選別を担当する。

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