バンコクMP「ヴィクトリア・シークレット」事件で最高裁、有罪確定。主犯らに懲役50年!

1月29日、ラチャダーピセーク通りにある刑事裁判所で、いわゆるマッサージパーラー(ソープランドとも)「ヴィクトリア・シークレット」における人身売買事件の最高裁判所判決が言い渡された。

本件は、未成年の被害女性3名が原告となり、以下の被告らを起訴したものである。(※カタカナ表記は目安)

①サラタタム・チャーンチャーイ(ศรัทธาธรรม แจ้งฉาย/通称 パーティック・ป๋าติ๊ก)
②ブンタップ・アマラットナシリ(บุญทรัพย์ อมรรัตนาศิริ/通称 パーゴップ・ป๋ากบ)
③チャイナロン・アンスック(ชัยณรงค์ อันสุข/通称 パーサンガー・ป๋าสง่า)
④エーカナパット・チャルワットナパトムクン(เอกณพัชร์ จารุวัฒน์ปฐมกุล/通称 ピーポップ・พี่ป๊อป)
⑤アマリン・オンセン有限パートナーシップ(หจก.อมรินทร์ ออนเซน)
⑥サシトーン・ウィラテープスパーン(ศศิธร วิระเทพสุภรณ์)
⑦デイヴィス・シルバースター社(บริษัท เดวิส ซิลเวอร์สตาร์ จำกัด)

被告らは、売春を目的とした人身売買の共謀などの罪に問われ、人身売買防止・取締法、売春防止などの違反で起訴された。

検察によると、2017年12月から2018年1月12日にかけて、被告らは共謀して役割分担を行い、15歳以上18歳未満のタイ人女性2名とミャンマー人女性7名を集め、顧客の性的欲求を満たす目的で売春を強要したとされる。

被告らは2018年4月11日に起訴され、審理を通じて一貫して無罪を主張していた。

第一審では、パーティックら4人に対し、売春のあっせん罪でそれぞれ懲役15年12か月、サシトーン被告には懲役7年6か月が言い渡された。
一方、人身売買の罪については無罪とされ、法人被告2社も無罪となったため、検察側が控訴した。

控訴審(ศาลอุทธรณ์)では量刑が大幅に引き上げられ、

・被告1・2:各懲役68年

・被告3・4:各懲役62年8か月

・被告6:懲役68年および罰金8,000バーツ

さらに、

・アマリン・オンセン有限パートナーシップに、約397万8,666バーツ、

・デイヴィス・シルバースター社に、約397万0,666バーツ

の罰金が科された。

ただし法律上の上限により、実際の服役期間は各被告50年とされた。

また、未成年の被害女性2名に対し、それぞれ8万バーツの損害賠償と、訴提起日から年7.5%の利息を支払うよう命じられた。
被告側はこれを不服として上告していた。

判決当日、保釈されていない被告5名が刑務所から出廷し、最高裁の判断を聞いた。

最高裁は、被害者は浴場の従業員として働く目的で応募しており、当初から売春の意思はなかったが、被告らによる説得や脅迫により売春を強要されたと認定。
また、おとり捜査により、使用済み・未使用のコンドームや大量の潤滑ジェルが施設内およびゴミ捨て場から発見された点を重視し、検察側証人の証言には信用性があると判断した。

被告側の「売春は被害者と客の合意によるもので、被告は無関係」「被害者の自発的行為だった」との主張は退けられ、行為は社会に重大な悪影響を及ぼすもので、反省も見られないと指摘。
執行猶予や減刑の求めも認められなかった。

最高裁は、利息を年7.5%とする点を明確にした上で、その他は控訴審判決どおりとする最終判決を言い渡した。

納得して働いているのと、騙されて強要されているのでは雲泥の差ですからね。
しかし、長い道のりでした。

※以下は摘発当時の映像

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