タイ少子高齢化、10年後、若者1人が高齢者1人を支える社会。副首相が定年引上げに言及。

ボーウォンサック副首相が、政府の定年延長政策について「いずれにしても実施しなければならない。世界各国がすでに進めており、タイだけが何もせずにいるわけにはいかない」と述べた。

その理由として、今後10年間で高齢者人口が新生児数を上回ると予測されていることを挙げた。

現在は働き手2人で高齢者1人を支える構造だが、10年後には働き手1人で高齢者1人を支える形になると説明している。

副首相はさらに、世界各国が公務員の定年を引き上げている状況に触れ、「タイも何もしないわけにはいかない」と述べた。

タイの定年60歳は、世界と比べるとどの位置にあるのか?

タイの公的な定年年齢 60歳 は、世界の主要国と比べるとやや低めであり、アジア地域の最低基準に近い国も多い。

多くの国ではすでに65歳や67歳を定年と定めているか、段階的に定年引き上げを進めている。

世界的な傾向としては、①平均寿命の伸び、②急速な高齢化といった背景から、定年年齢を上げる方向へ動いている。

一方で、定年の引上げは、企業内に「老害」を増やす、人材の若返りができない、などの問題を発生させ、経済を停滞しかねないという意見もあります。
本誌ではむしろ、定年を早めて体が動けるうちに自身で生活の活路を見出させるというのも一つの選択肢だと考えます。

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