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タイ、チャオプラヤー川ダムの放水に伴う洪水リスクを警告。オレンジ・赤で危険地域を指定。
- 2025/11/8
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11月8日、タイの宇宙技術・地理情報開発庁(GISTDA)は、チャオプラヤー川流域における洪水リスクの高まりを警告しました。
高等教育・科学・研究・イノベーション省(MHESI)の管轄下にあるGISTDAによると、チャオプラヤーダムの放水によって下流域の浸水リスクが増しているとのことです。
気象状況
気象局によれば、現在熱帯低気圧「カルマエギ」の影響で北部を中心に大雨が発生。
上流からの水量が増加し続けており、各ダムでは新たな流入に対応するため放水量を増加させています。
このため、下流の低地ではさらなる浸水が懸念されています。
GISTDAの最新衛星データによる分析
地図上では、以下のようにリスクが分類されています:
🟦 青色地域:現在すでに冠水している地域
主に以下の氾濫原が該当:
ターワン、バーンクン、パーモーク、バーンパーン、パックハイ、チャオチェット、ポープラヤー など
→ 総冠水面積は約 49万ライ(約7,800平方キロメートル)
→ 農地、住宅地、交通路にも影響拡大中
🟧 オレンジ色地域:放水量が毎秒2,700立方メートルの場合に浸水が予想される地域
→ 約 7~8万ライ(約1,100~1,250平方キロメートル) が新たに被害を受ける見込み
🟥 赤色地域:放水量が毎秒2,800立方メートルに増加した場合の追加被害想定地域
→ 約 35万ライ(約5,600平方キロメートル) の新たな浸水が予測される

特に警戒が必要な7県
・チャイナート県
・シンブリー県
・アンソーン県
・スパンブリー県
・アユタヤ県
・サラブリー県
・パトゥムターニー県
これらの県では、河川水位の上昇や氾濫により農地や住宅地が被害を受ける可能性が高く、地域住民に対し早めの避難・高所への荷物移動を強く推奨しています。
GISTDAの対応
GISTDAは、衛星データを活用して洪水状況をリアルタイムで監視中。
関連省庁や地方自治体に情報を提供し、被害軽減のための事前対策立案を支援しています。






































