タイ東部経済回廊事務局「EECビジネスセンター&スマート・リバブルシティ」マスタープラン草案を発表
- 2025/11/7
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タイ東部経済回廊事務局(EECO)は、「EECビジネスセンターおよびスマート・リバブルシティ(EEC Capital City: EECiti)」プロジェクトの進捗を公表し、開発が計画どおり進んでいると明らかにした。
現在は第1フェーズ(2023~2027年)にあり、総開発面積14,619ライ(約2,339ヘクタール)のうち5,795ライ(約927ヘクタール)を対象に、中央ビジネス地区(CBD)、政府機関、医療センター、住宅エリアの整備を進めている。
EECOは今回、EECitiの土地利用計画とコンセプトデザインを発表し、2026年にインフラおよび公共施設整備に関する官民連携(PPP)投資を公募する予定であることを示した。
投資総額は約744億6,500万バーツ(約22億9,000万米ドル)にのぼり、総額1兆3,400億バーツ規模のEEC全体計画の大きな転換点になると見込まれている。
EECOはこのプロジェクトを通じて、2037年までに「世界のトップ10に入るスマートで住みやすい都市」を目指しており、地域の生活文化とコミュニティの参加を維持しながら、未来志向の革新を促進していく方針だ。
チュラ・スックマノップEECO事務総長によると、EECitiプロジェクトは2022年12月20日に閣議承認された行動計画に基づき進行しており、第1フェーズでは以下の6つのビジネスクラスターを中心に開発を行っている。
①地域本部、主要政府機関、将来型金融センター(CBD)
②精密医療および次世代医療センター地区
③国際教育・研究開発センター地区
④BCG(バイオ・循環型・グリーン)ビジネスセンター地区
⑤観光、スポーツ、物流などのサービス産業地区
⑥すべての所得層を対象とした住宅および複合用途地区

EECitiは「スマート・グリーン・リバブル・インクルーシブ(環境配慮・持続可能・誰もが住みやすい)」を理念として設計され、緑地やオープンスペースが敷地面積の30%以上を占める。
スマート交通網の整備やエネルギー消費削減を通じ、カーボンニュートラルを目指す都市として開発される。
PPP投資の対象となるインフラ・公共施設は10分野に及び、以下を含む。
・電力・エネルギー
・上水道
・下水処理・再利用水システム
・水管理
・廃棄物処理
・デジタル・通信インフラ
・防災・火災対策・避雷システム
・公共交通対応の道路・交通網
・共同ユーティリティ鉄道システム
・公共緑地・景観整備
これらはすべてPPP方式(単一パッケージまたは複数契約)で実施予定で、2026年に投資公募を開始し、2027年度には民間・国営企業による建設を開始する計画である。
また、商業エリアの開発を希望する投資家は2026年以降、EECOに提案を提出できる。国内外の企業は、PPP投資に関する情報をEECO公式Facebook(https://www.facebook.com/eecwecan)やLinkedIn(https://www.linkedin.com/company/eecothailand/)で確認可能。
さらにEECOは、2025年12月から2026年1月にかけて、PPPに関する方針・条件・手続きを民間セクターと共有する「マーケット・サウンディング(公開ヒアリング)」を実施予定である。






































