タイのポイ捨て祭り…、いや「ロイクラトン祭り」終了後のごみ回収作業開始! 平年より少なめ。

昨晩のロイクラトン祭りに行かれた方はいらっしゃいますでしょうか。
平年より人出は少なかったと聞いています。

11月5日、バンコク都庁(BMA)は、オーンアーン運河でロイクラトン祭り後のクラトン回収作業を実施した。

回収されたクラトンは、環境局により適切な方法で処理される予定だと述べています。

クラトンの数は減少傾向、オンライン利用が増加

都庁によると、今年のロイクラトン祭りでは例年よりもクラトンの数が減少しているという。

昨年は約51万個のクラトンが回収され、そのうち98%が自然分解可能な素材、2%未満が発泡スチロール製でした。
今年も同様に発泡スチロール製の割合は少数だったと報告しています。
(それでも普段流す必要のない、自然界からしてみればただの悪質なプラスチックゴミです)

また、今年は釘を使用しないクラトンが増加しており、作業時の安全性が向上していると言います。

さらに、都庁はオンラインでのクラトン流し(greener.bangkok.go.th)を推進しており、現在2万個以上のクラトンがオンライン上で流されたという。

市民が「伝統と環境保護を両立」できる方法として好評を得ていると言います。

各地で開催された行事と環境への配慮

バンコクでは各区で公的機関・民間団体が協力し、伝統を継承する催しを開催。

都庁は33か所の公園(21区)を開放し、24時までクラトン流しを許可しました。

ただし、自然素材製クラトンの使用を呼びかけ、パン製や発泡スチロール製クラトンの禁止を呼びかけました。

パン製クラトンは、①崩れやすく清掃が困難、②着色料が魚類に有害、③沈殿物が酸素濃度を下げ、生態系に悪影響を与える

など、閉鎖型水域の環境破壊を招くことが挙げられている。
(毎年、大量の魚が死亡しています)

クラトンの処理方法

・自然素材・生分解性素材製クラトン:粉砕後、ノーンケーム有機肥料工場に搬送し、肥料化。
・発泡スチロール製クラトン:埋立処分。
・他地域でのクラトンも、オンヌット、サイマイ、ノーンケームの3か所の廃棄物中継施設に集められ、適正に処理。

これらはあくまでも回収できたものについてです。
100%の回収など不可能ですから、あとはタイの悪名高いプラスチックごみ排出量ワーストランクに名を連ねるための礎となったことでしょう。

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