世界的ヒットを記録したタイのBLドラマ『2gether』を手掛けたチャンプ・ウィーラチット・トンジラー監督がメガホンをとり、森崎ウィンと向井康二（Snow Man）がW主演を務める日タイ共同制作映画『（LOVE SONG）』が全国公開中だ。
日本とタイの才能あふれるスタッフ＆キャストが結集し、東京とバンコクを舞台に「未完成のラブソング」が二人の運命を結ぶピュアな恋愛物語として注目を集めている。

11月2日（日）には、ユナイテッド・シネマ豊洲で公開記念舞台挨拶が行われ、主演の森崎ウィンと向井康二（Snow Man）に加え、及川光博、藤原大祐、齊藤京子ら豪華キャストが登壇。
作品への思いや撮影秘話を語ったほか、タイの伝統工芸品「スイカカービング」も登場し、フォトセッションではお祝いバズーカを打ち上げるなど華やかなイベントとなった。

「自分の代表作になる映画」への思い

全国200館に同時中継されたイベントで、真面目な研究員ソウタを演じた森崎は「鑑賞後の皆さんの表情を見てホッとすると同時に、胸が高鳴っています。今日はかけがえのない時間を過ごしましょう」と笑顔で挨拶。

一方、ミステリアスなカメラマン・カイを演じた向井は「今日は声を出していいんだよね!? 盛り上がっていますか!?」と元気に客席へ呼びかけた。

上映直後の舞台挨拶に及川光博が「役とのギャップにみんな驚かない!?」と笑いを誘うと、向井は「そうか！感動したばかりなんだ！すみません、タイ語と日本語の二刀流・向井康二です！」とハイテンションで会場を沸かせた。

公開３日で満員御礼の声続々

公開からわずか3日で多くの劇場が満席となっていることについて、森崎は「各地で満員御礼と聞き、本当にありがたいです。
知り合いからも『3回泣いた』という感想をもらい、胸がいっぱいです」と手応えを語る。

向井も「公開からもう3日!? 早いな！」と驚きつつ、「タイの作品に出演する夢が叶い、個人としての初主演映画でもあるので、これからの代表作にしたい。母がタイ人なので、この作品には特別な思いがあります」と笑顔を見せた。

共演者たちの絆と“相思相愛”の瞬間

共演者の及川光博は「撮影中、二人が本当に愛おしかった。ウィンくんの優しさに兄心で寄り添ったし、康ちゃんからはタイ文化を学んだ」と目を細める。

大学時代の同期ヒカリ役の齊藤京子は「二人の純粋な恋に胸が熱くなった」とコメント。

また、ソウタに片想いする日本人モデル・ワタルを演じた藤原大祐は「ウィンさんと見つめ合うシーンでは本当に引き込まれた」と回想。森崎も「視線を外さないから、僕のほうが照れた」と笑い、藤原が「康二くんに嫉妬してほしかった」と明かすと、向井は「やめてください！……でも嫉妬しました」と照れながら応じ、会場を和ませた。

初共演となる森崎と向井の息もぴったり。
森崎が「初対面でも親近感がありました」と語り、手を差し出すと、向井が思わずその手を握り、森崎が「ドキドキするからやめて！」と照れる場面も。向井は「繋いでほしいのかと思って」と答え、観客の心を掴んだ。

タイの伝統工芸「スイカカービング」で祝福

イベントでは、日タイ共同制作を象徴するかのように、タイの伝統工芸「スイカカービング」が登場。
スイカにはソウタとカイの肖像が彫られ、その下にはタイの伝統菓子ルークチュップが並べられた。

登壇者たちは美しい出来栄えに感嘆しつつ、「どちらがソウタでどちらがカイ？」と迷う一幕もあり、会場は笑いに包まれた。

「この愛を広げて」――二人から全国へメッセージ

最後に向井は「スタッフもキャストも、全員が愛を込めて作った映画です。この愛がたくさんの人に広がっていくことを願っています」と語り、森崎も「この日を迎えられたのは観てくださる皆さんのおかげです。これからも末永く愛してもらえたら嬉しいです」と感謝を伝えた。