シンガポールとマレーシア、カンボジアの国際詐欺組織「プリンス・グループ」を共同摘発!資産凍結!

11月1日付のロイター通信などの報道によると、シンガポール警察は、カンボジアを拠点とする多国籍企業グループ「プリンス グループ」の詐欺組織に関連するとみられる総額1億5,000万シンガポールドル相当の資産を押収したと伝えています。

押収資産には、不動産6件、銀行口座、証券口座、現金などが含まれ、同グループの創設者である陳志(中国出身、英国およびカンボジア国籍)とそのネットワークに関係していると言われています。

これらのネットワークは、人身売買によって集めた労働者を使い、世界中の被害者を狙った大規模詐欺を展開していたとされています。

シンガポール・マレーシアの合同捜査の動き

シンガポール警察は、マレーシア人7名とシンガポール人27名に逮捕状を発行。
彼らはなりすまし詐欺などで数百人の被害者をだまし、被害総額は4,100万シンガポールドルに上ると見られています。


捜査は2024年から進められており、「疑わしい取引報告」をもとに捜査が開始されたとのことです。

シンガポール金融管理局(MAS)は声明で、「各金融機関が早期に不審な取引を報告し、複数の口座を凍結した。この措置により、金融システム内で多額の資金が保持されるのを防ぐことができた」と発表しました。

一方、マレーシア警察も7名の自国民を全国指名手配リストに掲載し、国境を越えたサイバー犯罪ネットワークの壊滅を目指す地域的取り組みの一環として、国内およびシンガポール当局と連携して追跡を進めています。

マレーシア警察は次のように述べています。

「警察は7名のマレーシア人容疑者の追跡と逮捕を開始した。すでに全国的な指名手配リストに掲載し、追加の取り調べを行う予定である。」

また、シンガポール当局は今年9月にも、初動としてマレーシア人を含む12名を起訴しており、今回の一連の動きはその延長線上にあります。
中でもタン・スンファイ(25歳)とタン・スンワー(31歳)の2名が特に注目されています。

先日タイでも、アソークにある多くの日系企業がオフィスを構える「シノタイタワー」に立ち入り調査が入り、同事件に関係していると思われる「プリンスインターナショナル」に事情聴取を行っています。
東南アジア全域を巻き込む大事件へと発展しています。

日系企業も多数!シノタイタワーに捜査のメス。プリンス・インターの株主2名に事情聴取。

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