2025年中国ゴールデンウィーク、海外旅行需要急増! 日本旅行への人気再燃の影でタイはランク外に!

中国では、2025年の国慶節「ゴールデンウィーク」(10月1日〜8日)が中秋節と重なり、国内外で旅行需要が爆発的に増加していると言います。

なかでも日本が、再び中国人旅行者に最も人気のある渡航先として浮上しています。

総移動回数は23億6,000万回に

中国交通運輸部の推計によると、2025年10月1日から8日までの間に全国で23億6,000万人分の移動が発生する見通しで、

1日平均では約2億9,500万回、前年同期比で3.2%増だと言われています。

うち自動車移動が約80%(18億7,000万回)を占め、最も混雑が予想されるのは10月1日で、3億4,000万人以上が移動する見込みです。

海外旅行意欲は前年比40%増

中国のオンライン旅行サイト各社によると、国内旅行需要は前年比30%増、海外旅行は40%増と過去最高水準となっています。
『第一財経日報』によれば、海外旅行の検索件数は前年の2倍に増加、き先もより多様化していると言います。

「プレミアム体験」と「感情価値」を求める旅行者

近年、中国人旅行者は高級ホテル(4つ星以上)やカスタマイズ旅行への支出を惜しまない傾向が強まっている。

専門家は「高級旅行市場が本格的な成長期に入った」と分析しています。

また注目されるのが「ジョイ・エコノミー(喜びの経済)」という新たなトレンド。

旅行を「体験」だけでなく、「心の満足」や「感情価値」を得る手段と捉え、家族との思い出作り、写真映えスポット巡り、ユニークな体験などを重視しています。

中国人の人気海外渡航先ランキング(Airbnb China調べ)

1位:日本 
2位:イタリア
3位:フランス
4位:スペイン
5位:ニュージーランド
6位:韓国
7位:インドネシア
8位:オーストラリア
9位:アメリカ
10位:イギリス

日本は為替の影響で、旅行コストが約15%低下したことが人気を後押ししています。
韓国も、3人以上の団体旅行客を対象にしたビザ免除制度(2025年9月29日〜2026年6月30日実施)により注目が高まっています。

東南アジアと新興人気エリア

・タイはビザ免除と安全性から家族旅行先として安定した人気。
・シンガポール、マレーシアも人気が高く、ツアー価格は前年より約6%安。
・ラオスは中国・ラオス鉄道の利用が注目を集め、ベトナムは10月に観光の最盛期を迎えている。

中央アジアではカザフスタン・ウズベキスタンが新たな人気国として浮上。

南アフリカも電子ビザ導入後、中国人渡航者が30%増。

中東ではカタールとUAE(アラブ首長国連邦)が旅行シーズン入り、ヨーロッパではフランス・スイス・スペインへの団体旅行が前年比110%増と急伸しています。

オーストラリアとニュージーランドも家族連れに特に人気。

タイ観光業界の視点

タイ旅行業協会(ATTA)のアディット事務局長によると、短距離渡航(日本・韓国・タイ・マレーシアなど)は依然として好調で、特に「プレミアム+ユニーク体験型ツアー」に高い需要が見込まれる。

彼は、次のように提言している。

「中国人観光客が“物語を共有したくなる旅”を提供することが重要です。文化体験・写真映え・高級サービスなど、心に残る要素を盛り込むべきです。」

また、旅行会社に対しては、プロモーションの早期展開(2〜3か月前が理想)、宿泊や交通の受け入れ体制を強化、自然・健康・文化といった中国市場に響く魅力を訴求、以上の点での重要性を強調しています。

中国人人気海外渡航先のトップ10にも入っていないタイが、「ビザ免除と安全性から家族旅行先として安定した人気」と言われても、全くピンときませんね。
安全性の観点から中国企業の追い出し(ゼロバーツ旅行)や、ボッタクリ業者の取り締まり徹底、インフラの整備などを早急に行うべきです。
せっかく来てもらっても、上記の理由から不快な気持ちで帰ることになったら2度目はありません。
それから魅力あるコンテンツ(観光地)作りを多なうべきでしょう。

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