スワンナプーム空港、2026会計年度に約40万便、乗客6,770万人見込む。地域航空ハブとして存在感。

タイ空港公社(AOT)傘下のスワンナプーム国際空港は、2026会計年度に約397,323便・乗客6,770万人を取り扱う見通しだと発表しました。

ユナイテッド航空がラスベガス-香港-バンコク線を新規開設するなど、新たな航空会社の参入は、スワンナプームが地域航空ハブとしての存在感を高めている証拠と強調しています。

航空ハブ戦略と市場動向

・欧州路線は、タイ国際航空の複数路線再開により拡大が続く見通し。
・インドからの旅客増加が、中国市場への依存リスクを軽減。
・米国連邦航空局(FAA)が10年ぶりにタイをカテゴリー1に格上げしたことで、米国直行便の再開が可能となり、長距離路線拡大への道が開けた。

空港施設の改善

スワンナプーム空港は「World Class Hospitality Airport」を掲げ、インフラ・テクノロジーだけでなく利便性・安全性・体験価値を重視した取り組みを進めています。

・コンコースC、F、サテライトターミナルSAT-1にキッズゾーン、ゲームステーション、リクライナースペース、コワーキング、ピアノラウンジ、デジタルパークを設置。
・充電ステーションを現行132基から203基へ拡大。
・トイレ124か所を改装(2028年までに完了予定)。
・顔認証搭乗者確認システム(PVS)、CT型X線検査装置、自動化出入国ゲートを導入。
・高齢者・障害者・家族向けの特別サービスをデジタル化で強化。

貨物・物流ハブ強化

・Freezone Smart Accessシステムで免税区域のトラック渋滞を解消、貨物処理遅延を軽減。
・2028年に3番目の倉庫オペレーターを導入、EC需要と世界貿易拡大に対応。
・ASEAN物流拠点としての地位をさらに強化。

実績と国際評価

・2006年開港以来、乗客8億7,865万人、便数545万回、貨物2,062万トンを取り扱い。
・FY2025は乗客5,810万人・便数340,670回(前年比+4.91%、+7%)。
・現在126社の定期航空会社が就航中。
・Skytrax評価3つ星から4つ星に昇格、ACI & PwCの報告で「世界ハブ接続ポテンシャル第7位」にランクイン。

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